(画像)nuruddean/Shutterstock
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性動画の拡散を恐れ…同居中の男性を包丁で刺した女性に懲役9年の実刑判決

同居中の男性を包丁で刺し、殺人罪に問われた女性(20)の裁判員裁判で、東京地裁は昨年12月19日、懲役9年の実刑判決を下した。


判決によれば、事件が起きたのは昨年1月9日の午後3時半ごろ。当時19歳だった被告は、同居先の東京都江戸川区のアパートで寝ころんでいた元交際相手の男性(当時25歳)の腹部を包丁で刺し殺害。被告は2021年3月から男性と同棲し、同年5月に交際を解消したものの、事件当日まで同居生活を続けていたという。


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社会部記者が語る。


「2人は出身地の青森県で交際し、被告の高校卒業後に上京。同棲をスタートさせたようです。ところが、被告が夜遊びにはまって破局。アルバイトもしていたが、被告は未成年で部屋を借りることが難しくお金もなかったことから、ずるずるとアパートに居続けた。2人の仲は急速に悪化し、身勝手な被告の要望で男性が部屋に入れないことも少なくなかったようです」

成人年齢に達し実名も公表

もっとも、犯行の引き金となったのは、思わぬ代物だったという。

「実は、被告は交際中の男性に性的動画を撮影されており、何度頼んでも削除してもらえなかったという。そのため、インターネットに拡散されてしまうのではと不安を募らせた。事件当日も改めて削除を求めたが拒否されたため、犯行に及んだのです」(捜査関係者)


ちなみに、犯行時に未成年だった被告は、昨年4月の成人年齢の引き下げに伴う少年法の改正で起訴時に実名が公表され公判が行われ、高橋康明裁判長も「取り返しのつかない犯罪を行った責任は重大」と断罪。一方で、被告の親族から515万円の被害弁償が被害者遺族へ支払われたことも加味し、「親元での更生が期待できる」と、懲役9年を言い渡した。