いったい、いつになったらコロナ禍は明けるのか。終息とは程遠い死者数の増加に、国民が戦々恐々とし始めている。
「今やオミクロン株が主流となった新型コロナウイルスの1日当たりの死者は、昨年12月27日に過去最多を記録。その後も増え続け、1月7日には死者数463人、国内感染者数23万8654人に上り翌8日に累計死者6万人突破。年代別に見ても直近4カ月の死者の割合は、70代が17%、80代が40.8%、90歳以上が34.7%と9割超が高齢者です」(サイエンスライター)
つまり、圧倒的に高齢者が亡くなるケースが増えているのだが、その理由は今ひとつはっきりしないようだ。
医師で作家の外岡立人氏が、こう指摘する。
「死者数の増加は、感染力の強いオミクロン株が持病を持つ高齢者にうつる事例が増えたせいか、高齢者施設の感染対策に問題があるのか、政府の説明がないので分からない。ただ、経済界の後押しで岸田政権が経済優先の政策を取り続ければ、今後も死者が増え続けることは確実です」
ワクチン免疫を回避する変異株
実際、国内で猛威を振るうオミクロン株BA5は、感染力が極めて強力だといわれている。半面、重症化リスクは少ないと見られているが、基礎疾患があったり、体力のない高齢者はひとたまりもないはずなのだ。
もっとも高齢者に限らず、新型コロナウイルスの恐怖は、再び若い世代にも及び始めているという。
「実はオミクロン株から派生し、米国で主流となりつつある『XBB.1.5』が日本にも上陸した。このウイルスは、ワクチン接種で得た免疫を回避するといわれ、感染拡大が予断を許さない状況なのです」(前出・外岡氏)
また、医療ライターはこう警鐘を鳴らす。
「実は、すでにコロナウイルスとインフルエンザに同時にかかった子供がいることが、米国で報告されている。症状としてはコロナが重症化するようだが、これが原因で新たな変異株が生まれる可能性もあるのです」
もしもそれが現実のものとなれば、人類はさらなる苦難に見舞われそうだ。
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