製菓会社のUHA味覚糖が発売したアルコール入りのキャンディ『パリピ気分』が転売ヤーの餌食になっている。
同商品は10個入りで定価237円。昨年12月に発売されたばかりの新商品だが、キャッチフレーズに「キャンディ食べて♪アゲアゲハッピー♪」とあるように、アルコールが2.0%含まれていることが問題視されていた。
「パリピ気分は、一般のお菓子と同じようにコンビニなどの菓子売り場に置かれていましたが、SNSを中心に若者たちの間で〝年確(年齢確認)されない酔えるグミ〟と話題になったことで売り切れ店が続出したんです」(ネットライター)
さらに、アルコール依存などの問題に取り組む専門家がSNSで警鐘を鳴らしたことがきっかけで、「もう少しで子どもに食べさせるところだった」「運転中に気がつかずに食べたらどうするんだ」などと批判が殺到。もともと期間限定商品だったこともあり、現在の店頭在庫分で販売を終了するという。
250粒で酒気帯び運転のレベル
市場から姿を消してしまったとなれば、なんとか手に入れたいのが人情だ。現在、メルカリでは「入手困難」商品として多数出品され、価格も1袋1000円以上とかなり高額になっている。
「テレビやネットニュースでも話題になったことで注目され、現在は店頭で入手することはほぼ不可能。どうしても食べてみたいという人がメルカリなどを利用しているようです。そこに目をつけた転売ヤーが多数参入し、価格が高騰。中には『1粒450円』で販売する者もいます」(同・ライター)
「アルコール入り」とはいえ、実際に酔えるわけではなく、酒気帯び運転の基準値となる血中アルコール濃度になるには同商品を約250粒、1キロ以上食べなければならないそうだ。
「昔からある洋酒入りのチョコレートなどの方がアルコールの配合量は高い。パリピ気分ばかり叩かれるのはかわいそうな気もしますが、パッケージに問題があるとの指摘もあります。『※アルコール分2.0%入り』という表記が、封を開けるとほとんど切り取られてしまうそうなんです。これは、メーカーとしては改善の余地ありかもしれません」(同・ライター)
いずれにせよ、わざわざ高い金を出して〝転売ヤーの養分〟になるほどの商品ではないということだ。
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