片方が丸で、もう一方は四角のメガネがトレードマークの経済学者・成田悠輔氏(38)が、「高齢者は集団自決しろ」と発言していたことが問題視され、大炎上している。
成田氏は、東大と同大学院を卒業後、マサチューセッツ工科大学で博士号を取得。現在はイェール大学の助教授でありながら、ZOZOやサイバーエージェントなどの有名企業と共同研究や事業を展開するなど、活躍の場を広げている人物だ。
「2021年ごろから頻繁にメディアに登場するようになり、1月2日に放送された『新春!お笑い名人寄席 サンドウィッチマンVSナイツ漫才対決!爆笑問題初笑い』(テレビ東京系)では、ロケット団とともにトリオ漫才まで披露しています。一方、テレビでは常に〝上から目線〟で解説を行うことや、皮肉たっぷりの論調が苦手だとするアンチも多い」(ネットライター)
「安楽死」にも言及
成田氏は、判断力が鈍ったような高齢者が、企業や政治の重要なポジションに居座り続けることを問題視。あらゆる分野で〝世代交代〟が必要だということを、あえてショッキングな言葉で表現しているものと思われるが、「高齢者は集団自決しろ」という言葉だけが独り歩きしてしまっている印象だ。
「成田氏は、これまで複数のメディアでこうした趣旨の発言を繰り返してきましたが、それらの動画がネット上で拡散されているんです。成田氏のこの発言をそれまで知らなかった人たちが驚いて反応し、ツイッターでは『集団自決』というワードがトレンド入りする事態に発展しています」(同・ライター)
この成田氏の発言に、元NHK職員で「お笑いジャーナリスト」として活動する芸人のたかまつななも反応。1月11日に更新した自身のYouTubeチャンネルで、私見を述べている。
たかまつは、「成田氏の発言は世代交代をもっと起こした方がいいから、そのためには高齢者は勇退する必要があるということを〝集団自決〟という言葉で使った」としながらも、「私としては社会運動としては適切ではない。やめたほうがいい」とバッサリ。「成田さんには、ぜひ若者の声をもっともっと届けるためには、どういうことをすれば良いのかということを具体的に言ってほしい」と呼びかけた。
13年には、当時の副総理兼財務相だった麻生太郎氏(82)が「終末期医療」について、こう発言していた。
「いいかげん死にたいと思っても『生きられますから』と生かされたらかなわない。しかも、政府の金でやってもらっていると思うと、ますます寝覚めが悪い。さっさと死ねるようにしてもらうとか、いろいろ考えないと、この種の話は解決しない」
成田氏は、この麻生氏の発言を念頭に「安楽死」などについても言及している。
年間600万円以上の「会合費」を批判され、〝キングオブ老害〟と呼ばれる麻生氏は、自身の過去の発言と一連の成田氏の発言をどう受け止めるのか。