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JRA重賞『フェアリーS』(GⅢ)「週刊実話」競馬班 超本気データ攻略

(C)JRA
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マイル戦ということで、4月の桜花賞へつながる重要な一戦。かつては連鎖的な活躍を見せる馬は少なかったが、昨年のスターズオンアース(フェアリーS2着→クイーンC2着→桜花賞、オークス制覇)など、近3年で、ここで連対した馬が桜花賞でも好走するパターンが続いている。今年も見逃し厳禁だ!

《実績》
キタウイングは新潟2歳S勝ち。そこで4着だったバグラダスは、1勝クラス勝ちを挟んで朝日杯フューチュリティSで5着に健闘。それを考慮すれば、新潟2歳Sのレベルも決して低くない。アリスヴェリテは、野路菊S2着がファントムシーフ(牡馬クラシック有力候補)と2馬身差、アルテミスS3着が2着リバティアイランド(阪神JF勝ち)とクビ差と、OPクラスで強豪相手に好走している。実績ではこの2頭が一歩リード。

《血統》
このフェアリーSと血統的な関連が強いのがヒップホップソウルだ。母ダンスファンタジアが2011年のこのレースを勝っており、祖母ダンスインザムードは桜花賞馬。ここで好走すれば、クラシックへ向けての視界もクリアになってくる。イコノスタシスは、半姉サブライムアンセム(父ロードカナロア)がフィリーズレビュー制覇。早い時期から活躍できる血筋だ。パルクリチュードは、父ガンランナーが米GⅠを6勝(主にダート9ハロン)、母グローバルビューティもアルゼンチンのGⅠ馬という血統。伸びしろは秘めているはず。アリスヴェリテの全兄キメラヴェリテは、2歳秋に地方交流重賞を勝ち、半兄リアンヴェリテ(父ゴールドアリュール)はダートで8勝。芝よりもダートでの活躍馬が目立つ。

《臨戦過程》
過去10年の臨戦過程を見ると、前走が重賞だった馬よりも、新馬や未勝利も含めた条件クラスから臨んだ馬のほうが好成績。特に1勝クラスからここへ駒を進めたケースは【3・7・1・49】で、そのうちマイル戦で3着以内だった馬に限れば【2・3・1・5】と過半数が馬券圏内に好走している。ベゴニア賞(東京芝1600メートル)2着のヒップホップソウルには有利なデータだ。一方、新馬勝ち直後だった馬は【2・1・5・20】。近5年連続で馬券に絡んでおり、軽視は禁物。その新馬勝ちのコースをチェックしてみると、最も好成績だったのが【2・1・2・5】の東京芝1600メートル。今回の想定馬の中では、リックスターが該当する。決着タイムは1分36秒3と平凡だった同馬の新馬戦だが、緩い流れの中、好位で折り合って運び、最後まで走りに余裕があった。クラスが上がってもやれそうな雰囲気は感じられる。

◎ヒップホップソウルから馬連で勝負!

東京マイルの1勝クラスから臨むパターンは好走率が高い。◎はヒップホップソウルでいきたい。母が勝ったレースで血統的にも縁があり、新馬勝ちは中山のマイルとコース経験があるのも心強い。キタサンブラック産駒の2世代目から、ラヴェルに続く牝馬クラシック候補へと名乗りを上げられるか。○はOPクラスで実績を残しているアリスヴェリテ。前走4着の1400メートルは、この馬にとっては短かった。マイルなら巻き返してくるはず。新潟2歳Sを勝っているキタウイングは、今回の相手なら上位の扱い(▲)が必要。△には、勝ち上がり直後の3頭を。パルクリチュードは、福島ダート1700メートルでの新馬戦が3馬身半差の圧勝。昨年末からの連続開催でパワーを要する芝になれば台頭しそう。リックスターは、フェアリーSと好相性の東京マイルの新馬勝ち。前走から時計を詰められるかがカギ。逃げればしぶといイコノスタシスは、血統的な魅力もある。馬券は、◎を軸として、印を打った各馬に流す馬連で勝負!

《結論》
◎ヒップホップソウル
○アリスヴェリテ
▲キタウイング
△パルクリチュード
△リックスター
△イコノスタシス

※アリスヴェリテ、パルクリチュードの2頭は、抽選漏れのため出走せず

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