(画像)Cast Of Thousands/Shutterstock
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「函館市長選」大泉洋の実兄VS現職!絶大な弟の人気取り込めば“下克上”あり得る!?

北海道函館市が年明け早々、熱気を帯びている。北の大地が沸いている理由を函館市議が解説する。


「4月の市長選に向け、ヒートアップしているのです。市長選は現職で4選を目指す工藤寿樹市長に、元函館市保健福祉部長の大泉潤氏が挑むガチンコ対決の様相を呈している。この市長選が全道、いや全国的にも大注目を集めているのは、大泉氏の実弟が俳優の大泉洋だからなんです」


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大泉洋といえば、昨年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で源頼朝役、昨年末の紅白歌合戦でも司会を担うなどの人気俳優だ。


「近年、観光地でもある函館市が抱える悩みは急激な人口減少です。2022年1月1日時点の対前年比で約3700人減、減少数は道内で最大だった。大泉氏が市の対策が十分ではなかったと批判すれば、工藤市長も人口減対策に取り組む姿勢を猛アピール。どちらが人口減に歯止めを掛けられるかが、市長選の焦点になっています」(全国紙政治担当記者)

下克上当人の工藤市長だが…

道内政界通が2人の関係をこう解説する。

「工藤市長も大泉氏も道内の進学高校から早稲田大学、卒業後はUターンして地方自治体職員と似たような経歴を持つ。だから工藤市長も一時は大泉氏を後継者として目をかけていたが、その仲がこじれた。理由は、当初『市長は2期8年』と公言していた工藤市長が3期務め、そして今回で4期目を狙うこと。工藤市長の権力欲に大泉氏もほとほと嫌気が差したのでしょう」


では、市長選に向けた情勢はどうなっているのか。


「工藤市長は地元政財界、商工会などに強い。常識的に考えれば、工藤市長がやや有利なはずだが、工藤陣営は不安げです。やはり、道内で絶大な好感度を誇る大泉洋人気を恐れ、選挙となったら無党派層の票が大泉氏へ大量に流れることを懸念しているのです」(前出・政治担当記者)


函館市では2007年と11年、当時の現職市長に元部下が挑み現職が苦杯をなめる下克上が二度起きている。11年は工藤市長が下克上の当人だった。二度あることは三度あるか。いざ函館――。