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『V6』人気のなかった地味な2人が大逆転!まるで「うさぎとかめ」の物語【帝国崩壊!ジャニーズ事務所の光と影⑧】

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ジャニーズ事務所 (C)週刊実話Web

1995年にフジテレビ系が独占放送していたバレーボールの国際大会「バレーボールワールドカップ」のイメージキャラクターとして結成されたV6。リーダーの坂本昌行、長野博、イノッチこと井ノ原快彦の年長者3人で構成される「20th Century(通称トニセン)」と、森田剛、三宅健、岡田准一の年少者3人で構成される「Coming Century(通称カミセン)」の計6人でCDデビューを果たした。

デビュー曲『MUSIC FOR THE PEOPLE』を引っ提げ、同大会の中継でもパフォーマンスを披露。以後、デビューしたジャニーズのグループが、同大会や『春の高校バレー』のイメージキャラクターをつとめ、テーマソングにも起用されるのが恒例となった。

デビュー後、人気バラエティー番組『学校へ行こう!』のレギュラー出演が決まると、グループの人気は急上昇。中でもイケメンでチャラいビジュアルの森田と三宅が圧倒的な人気を誇る〝2トップ〟で、この2人と年長組3人がぶつかることもたびたびあったというが、グループとしてはまとまりがあったと評されている。

まるで『うさぎとかめ』

「同じカミセンでも地味な岡田は、まったく人気がなかった。ところが、危機感を抱いた岡田は鍛錬を重ね、常人離れした格闘技スキルや戦闘術を身につけた。映画化もされたドラマ『SP 警視庁警備部警護課第四係』(フジテレビ系)をきっかけにアクション俳優として台頭。いまや国内では第一人者となり、仕事が途絶えることはない。対照的に、森田と三宅は舞台の魅力に取りつかれ、すっかりテレビでは見かけることが少なくなっています」(ベテランの芸能記者)

まるでイソップ寓話の『うさぎとかめ』のようだが、トニセンの井ノ原も似た経緯で立場が逆転した。

「井ノ原はNHKの『あさイチ』でMCの実力が認められ、テレビ朝日系の主演ドラマ『特捜9』も人気シリーズに。ついには、滝沢秀明氏の退社に伴い、関連会社『ジャニーズアイランド』の代表取締役社長にまで上り詰めている」(同・記者)

グループとしては、2014年から3年連続で紅白出場を果たし、一昨年11月1日のラストライブでメンバーが1人も欠けることなく解散。これを機に、森田はジャニーズ事務所も退所し、妻で女優の宮沢りえと共に設立した事務所で活動している。

解散後も、それぞれの道で活躍しているが、ジャニーズJr.たちの育成を任されたイノッチ社長の手腕が見ものだ。

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