(画像)Cookie Studio / shutterstock
(画像)Cookie Studio / shutterstock

“酷道”マニアが集う「暗峠」にユーチューバーたちが続々とチャレンジ

年末年始の帰省ラッシュで「車はしばらくこりごり」という人も多いだろう。


ドライブは目的地まで「快適に楽しみたい」と思うのが人情だが、わざわざ過酷な道を好んで走る〝酷道〟マニアが存在することをご存じだろうか。


【関連】“呪いのトンネル”でトラブル続出!12年ぶり日本開催「WRC世界ラリー選手権」で心霊騒ぎ ほか

〝酷道〟は俗語で、文字通り「酷(ひど)い状態の国道」のこと。一般国道のうち、乗用車による通行が困難な道路を指す。


「一般的な国道は、綺麗にアスファルトが敷設され、きちんと整備が行き届いていますが、〝酷道〟は道幅が狭く、ガードレールすらないところがあるなど、一歩間違えば車ごと崖を転落しかねない厳しい場所も少なくありません」(自動車雑誌のライター)


そんな〝酷道〟の中でも、近年ユーチューバーの間で話題になっているのが、奈良県生駒市西畑町と大阪府東大阪市東豊浦町との境にある国道308号「暗峠(くらがりとうげ)」だ。


「この道は生駒山地における難所といわれており、特に大阪府側は、麓から峠まで約2.5kmにわたる勾配があるのが特徴です。頂上まで平坦な道は一切なく、ほとんどが急勾配。最も急な斜面は傾斜角度が30度以上もある。例えるならスキーのゲレンデの中上級者コース並みの激坂です」(同・ライター)

アスファルトが敷けない急坂

最近は、この坂にチャレンジする動画を撮影し、YouTubeに投稿するのが流行している。

「ネットには、自転車、原付、軽自動車、大型自動車など大小様々な車両がチャレンジする動画が公開されています。中でも、プロのサイクリストが1回も足をつくことなく最後まで登り切る動画は圧巻ですよ」(ネットウォチャー)


動画を見て「よし、俺も挑戦してみるか」と思った場合、気をつけたいのが「道幅」だ。二輪車や小型車ならば問題ないが、車幅1800ミリを超える車両は注意が必要。ただでさえ狭い道幅が、頂上付近は特に狭くなっており、現在は工事によって若干、拡幅されたものの、かつては脱輪して路肩に落ちる車が続出したというのだ。


また、一方通行ではないので、対向車が来た場合は相互に道を譲り合う必要も出てくるため、運転に自信がない人は無理をしないほうが無難だ。


「暗峠は、あまりにも急坂のため、アスファルトでは材料を敷きならした後にローラーで締め固める作業ができず、道中はドーナツ型の凹みが付けられた〝真空コンクリート舗装〟になっています。しかも、そのコンクリート舗装にはタイヤのブラックマークがあちこちに残されており、いかにこの道路が過酷な〝酷道〟であるかを物語っているんです」(前出・ネットウォチャー)


興味のある方は、くれぐれも安全運転でチャレンジしてもらいたい。