郷ひろみ同様、「元ジャニーズ」と聞いて大半の人が驚くのが俳優の反町隆史。芸能界デビュー当初は本名の「野口隆史」で活動し、ジャニーズJr.のユニット・平家派のメンバーとして「光GENJI」のバックダンサーを務めていたのだ。
他の平家派メンバーには、TOKIOの城島茂と国分太一、元メンバーの山口達也、元V6のメンバーで現在は音楽ユニット「20th Century」のメンバーとして活動する坂本昌行、長野博、井ノ原快彦らが所属していた。
「平家派には、雑誌用、テレビ用、コンサート用など、それぞれのメンバー編成があり、延べ30人以上が参加していましたが、1990年代の初頭に消滅。そのため、反町はジャニーズを退所し、モデル事務所に所属していたが、94年の春に研音に移籍して俳優デビューしたんです」(ベテランの芸能記者)
“低視聴率男”を再ブレークさせた名優
その後の快進撃は周知の通り。97年から98年にかけて、いずれもフジテレビ系でヒットしたドラマ『バージンロード』や『ビーチボーイズ』、『GTO』などに立て続けに出演し、高視聴率を記録。俳優業のみならず、97年にシングル『Forever』で歌手デビューし、同年に紅白初出場を果たしている。
「主演ドラマ『GTO』の主題歌『POISON~言いたい事も言えないこんな世の中は~』が最大のヒット作。プライベートでも、同作で共演した女優の松嶋菜々子と01年2月に結婚し、2人の女児に恵まれています」(同・記者)
公私ともに順調だった反町だが、結婚を機に一時は人気が急落。主演ドラマで不調が続き、〝低視聴率男〟のレッテルを貼られてしまった。
「そんな反町を救ったのが、水谷豊です。自身が主演するテレビ朝日系の超人気ドラマシリーズ『相棒』の相手役に抜てきし、再ブレークさせたんです。水谷に恩義を感じた反町は、いまだに水谷と家族ぐるみの付き合いがある」(同・記者)
同作は、昨年3月の放送をもって卒業したが、相棒役の出演話数が過去最多を記録している。
もし、反町がジャニーズに残留していれば、芸能界で今のポジションにいられたかどうかはあやしい。退所の決断は大正解だったと言えそうだ。
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