(画像)MAHATHIR MOHD YASIN/Shutterstock
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新作『ゴジラ』が不安な理由…監督はかつて『ドラクエ』ファンを大激怒させたことも

日本が誇る『ゴジラ』の新作映画が、今年11月3日に劇場公開される。


ゴジラは、1954年に第1作が公開されて以降、国内29作品、アニメーション3作品、ハリウッド版4作品を含む計36作品が公開されている。


今年の新作は、日本のゴジラ作品では30作目という節目となり、2024年には「ゴジラ生誕70周年」を迎えるとあって、早くもファンからは公開を待ちわびる声が上がっている。


【関連】『シン・ウルトラマン』に辛辣な意見!庵野秀明氏に「公私混同」「自己満足」の声も ほかしかし、熱烈なゴジラファンからは、なぜか落胆の声が…。
《監督誰かと思ったら山崎貴か。終了!》

《山崎貴に任せた時点で駄作確定。ゴジラはコンテンツとして死んだも同然》


《駄作製造機の山崎が監督か。完全終了のお知らせやなw》


《次作はチン・ゴジラかw 一体、誰が見るんだろうね》


《不治の病にかかったゴジラが人間を助けて死ぬとかそんな感じの泣けるやつでしょ?w》


《内容ペラペラな脚本、独創性0なディレクション、白組の低クオリティCG、それが山崎貴の映画》


《なんでこの監督が新作映画撮れるのか謎だわ。作家性ゼロでいいなりにやってくれるからだろけどw》


《そろそろちゃんとした脚本が書ける監督でやれよ。一作目が世界でヒットしたのは、普遍的な人間ドラマが描かれていたからだぞ》
新作ゴジラの監督・脚本・VFXを務める山崎貴監督に対するブーイングの嵐が吹き荒れているのだ。

ドラクエ映画で大失敗

「山崎監督は、2005年の『ALWAYS 三丁目の夕日』で第30回報知映画賞の最優秀作品賞、日本アカデミー賞の監督賞を受賞。映画監督として確固たる地位を築きました。VFXを得意とする総合映像制作プロダクション『白組』の出身で、特撮を効果的に用いる事で知られていますが、ハリウッド映画などの本格的なVFXに比べるとチープ感は否めず、映画通の間では酷評が飛び交っているのも事実。ゴジラは特撮の代名詞ですから、不安の声が上がるのも理解はできます」(映画ライター)

しかし、『ALWAYS』が国内で興行収入30億円を叩き出し、『STAND BY ME ドラえもん』に至っては80億円を突破するなど、稀代のヒットメーカーとして知られる山崎監督が、なぜここまで酷評されているのか。


「総監督を務めた『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』の終盤で、観客が興醒めする〝とある演出〟があり、ドラクエファンが大激怒したんです。同作は、Yahoo!のレビューで5点満点中43%が1点と評価。映画.comのレビューでも41%が1点をつけています」(同・ライター)


この『ユア・ストーリー』から風向きが変わり、『STAND BY ME ドラえもん』の続編も27.8億円止まり。『ルパン三世 THE FIRST』は11.6億円、子供に大人気の『ゴーストブック おばけずかん』ですら4億円ほどと落ち込んでいる。


ちなみに、庵野秀明監督が手がけた『シン・ゴジラ』の興収は82.5億円だった。


「庵野監督は友情や家族愛、恋愛要素といった〝東宝からの要望〟を全て排除し、『シン・ゴジラ』を傑作に仕上げた。一方の山崎監督は真逆で、チープなVFXだけでなく、お涙ちょうだいの分かりやすい演出も批判されることが多い。『シン・ゴジラ』の後に山崎監督というのは、やはり一抹の不安が残ります」(同・ライター)


『STAND BY ME ドラえもん』で号泣した観客が〝ドラ泣き〟という名言を生み出したが、今回の発表時には〝ゴジ泣き〟というワードがツイッターでトレンド入りした。


もちろん、感動の涙ではなく〝失望の涙〟という意味だが、こうした前評判を覆し、観客を本当の意味で〝ゴジ泣き〟させることができるか。山崎監督の真価が問われる作品になりそうだ。