「隙間ビジネス」舞台裏 (C)週刊実話Web
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苦肉の策が完売の人気に!? 「崎陽軒」の底力~ニッポンを支える「隙間ビジネス」舞台裏

今年8月、『崎陽軒』(本社=横浜市)のシウマイ弁当の具材が59年ぶりにマグロからサケに変わった。1週間限定とはいえ、歴史に残る決断を下したのは、約3カ月前に就任したばかりの野並晃社長だった。


「原材料不足による苦肉の策でしたが、ファンの間では『超レア!』と話題になり、多くの売店で連日完売になりました。その余波は、本来の弁当が復活した後もしばらく続きました」(経済紙記者)


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「実は、同社は過去に2つの失敗をしているのです。2013年にサンドイッチ専門店事業に参入したが、売り上げ目標を一度も達成できないまま2年で撤退。また、以前は全国のスーパーでシウマイを販売したものの、〝横浜名物〟というブランド力を損ない、首都圏中心の販売に切り替えた。地元に根差すブランドに徹することで、ナショナルブランドにも劣らない販売力を身に着けたのです」(前同)


つまり、このチャレンジ&エラーの精神が、「サケ・シウマイ弁当」の販売につながったと言えるのだ。