タレントのヒロミとバイきんぐの小峠英二がMCをつとめる人気グルメ番組『ヒューマングルメンタリー オモウマい店』(日本テレビ系)が、12月27日放送の年末4時間スペシャルで、初の「海外進出」を果たす。
最近は「店前にお花が飾られているお店はオモウマい」という法則を元に、スターチスが店先に飾られた栃木・足利市のラーメン店を訪れ、220円という格安の津軽ラーメンを発見。また、群馬県の吉岡町では、店の前に花畑があり、さらに玄関にも花が飾られているそば店で、なぜか四つ葉のクローバーを探す店主の姿が話題になった。
4時間スペシャルでは、この法則がハワイでも通用するか検証し、特大のサンドイッチを提供する店を発見したそうだ。
2021年4月のレギュラー放送開始以来、高視聴率を連発する同番組の勢いを感じさせる「海外進出」だが、裏には切実な事情があるという。
オンエアされるのは100軒に1軒程度
日テレ関係者が嘆く。
「スタッフの店探しはとにかく手当たり次第が基本で、口コミや地元の評判などを元に1日に6〜7軒回りますが、実際にオンエアされるのは100軒に1軒程度。最近は取材拒否の店も多く、せっかく取材したのに後からNGになるケースもある」
このため、撮れ高が悪いときは、埼玉・羽生市の「味のイサム」や、数十人の弟子を育てた埼玉・滑川町のそば店「茂三郎」など、番組から生まれた人気キャラクター店主がいる店に何度も頼るケースもしばしば見受けられる。
「海外進出といえば聞こえはいいですが、要はネタ切れ。そもそも南国のハワイは各地に花が咲き乱れていて、料理はどの店も日本に比べて圧倒的なボリュームですからね。こじつけもいいところですよ」(同・関係者)
海外でも強烈なキャラクターの店主を見つけられるかどうかが今後の番組の存続にもかかってきそうだが、実は日本国内にも〝空白地帯〟があるという。
「主に首都圏の店を紹介するケースが多い番組ですが、意外にも島根や広島、岡山、山口などの中国地方は取り扱っていないんです。ハワイなどの海外よりも気軽に訪れることができる〝空白地帯〟を徹底的に調査した方がよさそうですけどね」(放送担当記者)
濃いキャラも期待できそうだ。