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ソフトバンクに内紛!? 柳田悠岐が“契約途中破棄”で巨人に「電撃移籍」の可能性

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(画像)tipwam/Shutterstock

FA戦線で完敗した巨人・原辰徳監督が静かに〝ターンオーバー〟を進めている。新たにFA加入した近藤健介の新年俸が、生え抜きの主砲を上回ったソフトバンクの〝内紛〟に乗じ、7年契約中の「ギータ」こと柳田悠岐を一本釣りするウルトラCを仕掛ける! 本誌独走スクープ!!


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「球団はギータさんへのリスペクトに欠ける。これでは序列が崩壊し、新加入の近藤もチームに溶け込みにくい。このシコリを何とかしないと、内部崩壊は近い。現に、巨人が柳田の動向を調査している」(関係者)

チーム内で不協和音が相次ぎ、ソフトバンクが揺れている。発端は、日本ハムから海外フリーエージェント(FA)権を行使した近藤健介外野手を「7年総額50億円(単年7億1400万円、金額は推定)」で獲得したこと。今季年俸2億5500万円だった〝転校生〟が、いきなりチーム最高年俸を誇る柳田悠岐を1億円上回ったことで、チームの根本構造が崩れたのだ。

柳田はソフトバンクと2020年に26年までの7年契約を結んでおり、12月6日に年俸6億2000万円でサインしたばかり。その6日後の近藤獲得発表に、「作為が見て取れる」と怒りが拡大したのだ。

「1カ月にわたる交渉の中で、近藤の年俸が柳田を上回ったことで、球団は柳田の来季年俸を先に確定させる必要があったのです。逆なら、柳田はサインしなかったでしょうし、近藤を上回る金額を要求したはず。カネ云々ではなく、生え抜きボスのプライド。それを封殺するこざかしいフロントのやり口に、柳田を慕う選手たちが憤っているのです」(ホークス番記者)

“オプトアウト”を行使するか…

柳田と親しい球界関係者によれば、柳田自身も後出しジャンケンのようなソフトバンクのやり口に立腹。7年契約を破棄してチームを飛び出すことも視野に入れ、弁護士などと善後策を練っているという。

だからと言って、すぐに巨人移籍は困難だが、メジャー球団の代理人は「契約破棄は可能」と話す。その気になれば、来年中にジャイアンツのユニホームに袖を通すことはあり得ると分析する。

「複数年契約を締結すると、期間中にFA行使やトレードは原則ありません。しかし、大物選手の場合は契約条項に『オプトアウト』(選手が契約を途中で解除したり破棄してFAを行使できる権利)を設けるケースがあり、絶対ではないのです」(同)

ソフトバンクと2022年から26年までの5年契約を結んでいた千賀滉大投手がいい例で、今オフ、5年総額7500万ドル(約103億円)でメッツと契約。年俸6億円を約3.5倍増させた。

「オプトアウト付きだったから可能な契約。7年契約の柳田もオプトアウト事項を設けており、4年目のシーズン終了後に契約破棄も含め、残りの3年を決めることになっていた。しかし、契約を引き継いで買い取るバイアウト条項も付いており、金銭トレード分を違約金に回せば移籍は可能。王貞治球団会長はソフトバンクの混乱収拾ばかりでなく、巨人の低迷でプロ野球が暗黒時代に突入することを懸念していて、柳田が望めば新展開が予想される」(スポーツ紙デスク)

今オフのFA戦線で巨人は先発に期待した阪神・西勇輝にフラれ(残留)、西武・森友哉も吉田正尚のレッドソックス移籍譲渡金(21.5億円)で資金潤沢なオリックスに競り負けた。

状況酷似する前例ある話…

ならばと今季で契約が切れる年俸9億円の楽天・田中将大、同5億円の浅村栄斗獲得に期待を寄せたが、三木谷浩史オーナーの引き止めで不発。これまで大物FA選手を一本釣りしてきた「YG」の神通力はもはや通用せず、来季は3年ぶりの優勝どころか最下位転落説までささやかれている。

「そこに降って湧いたのが、今回の〝柳田退団〟情報。唐突な話のようだが、巨人とソフトバンクには前例がある。2003年オフ、フロントと衝突し契約解除を申し出た小久保裕紀が無償で巨人にトレードされ、円満解決した件。今回の騒動と取り巻く状況が似ている」(同)

ソフトバンクの外野は左翼に近藤が加わり、中堅は牧原大成。右翼は柳田が抜けても周東佑京、柳町逹、上林誠知のほか、外国人選手が控える。来オフ、国内FA権を獲得するホームラン王3回の西武・山川穂高の獲得もすでに計算しており、柳田を巨人に送り出しても戦力は保てる。

一方、このオフの巨人はソフトバンクを退団した松田宣浩を獲得。広島から長野久義を無償トレードで4年ぶりに復帰させた。「生え抜きの若手を育てる」方針とは真逆の強化だが、柳田が加われば、ビッグネームの超重厚ラインアップが完結。柳田、丸佳浩、長野(A・ウォーカー)の外野は客を呼べる。

今オフはオリックスの吉田がレッドソックスに5年総額9000万ドル(約123億円)で移籍。前年、カブスに5年総額8500万ドル(約101億円、当時)で移籍した鈴木誠也を上回った。史上最年少で三冠王に輝いたヤクルト・村上宗隆内野手には早くも400億円超の値が付くなど、日本人野手の人気が高まっている。

NPB史上初のトリプルスリーと首位打者を同時達成した柳田の評価も高いが、年齢的にメジャー転身は困難。その点、巨人は近藤を上回る十分な年俸を用意している。順当なら来オフ、FA権を行使しての移籍が予想されるが、前倒しトレードの可能性もありそうだ。

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