今月17日、阪神が来季のチームスローガンを発表した。「A・R・E」。個人、チームの明確な目標(Aim)に向かい、野球というスポーツや諸先輩方を敬い(Respect)、さらにパワーアップ(Empower)することで最高の結果を残すという意味が込められ、その頭文字を取ったもの。
正式な読み方を確認するメディアに、球団は「エー、アール、イー。アレではない」と、語気を強めて否定していたものの、どう考えても岡田彰布新監督の口癖、「アレ」をイジッたのでは…?
「意識しすぎないように」と、阪神選手や関係者が〝優勝の代用語〟として語り始めている。
「阪神球団のユーモアでしょう。岡田監督が『優勝とは言わず、アレで』と話して以来、関西メディアは阪神情報を伝えるとき、『アレ』の言葉を多用しています。流行っているうちに〝商品化〟したのでは」(在阪記者)
2つの中継ぎグループが完成
アルファベット3文字の第2弾も検討されていた。鉄壁の継投策、
令和版「JFK」についてだ。
岡田監督は今季、最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得した湯浅京己にクローザーを任せるつもりだ。しかし、元祖JFKのように連投に次ぐ連投はできないとも話していた。
「2パターン、もしくは登板する投手を代えながら」(関係者)
セットアッパーは、今季34試合に登板したK・ケラーと、新加入のJ・ビーズリーが主軸となりそうだという。湯浅(=A)、ケラー(=K)、ビーズリー(=B)で「AKB」。
2つ目は、救援転向も伝えられる西純矢(=N)、岩崎優(=S)を加えたもの。ビーズリーが連投可能なときは西、岩崎とで「NSB」というどこかにありそうなグループが完成。このAKBとNSBで、新たな中継ぎグループが2つできることになる。
「馬場皐輔(B)のほか、石井大智、渡邉雄大らも絡みそう」(前出・在阪記者)
キャンプ中盤の2月11、12日に紅白戦を行い、二軍を含めた全員を出場させるという。その目的は、新戦力を見つけるためだ。
「12月12日に新人選手入団発表会があり、岡田監督は井坪陽生、戸井零士の2人の高卒野手に、『鍛えた後の体付きやな』と声を掛けていました。オリックス指揮官だった際、高卒ルーキーを開幕スタメンに抜擢したことが思い出されました」(同)
紅白戦で投打の新戦力が出現しなければ、AKB、NSBの〝ヘビーローテーション〟は避けられそうにない。岡田監督の言う「アレ」は、現実となるのだろうか。
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