社会

普通の主婦や女子大生が…市場暴落の“売春”カジュアル化した驚きの実態

Tero Vesalainen
(画像)Tero Vesalainen/Shutterstock

売春は人類最古の職業といわれている。国家による取り締まりが行われても、法律の隙間を縫うようにしてその〝産業〟は栄えてきた。特にコロナ禍が始まって以降、一気に〝カジュアル化〟が進んだという。どういうことなのか?

「通常、売春行為には危険が伴います。その土地を牛耳る反社会勢力が目を光らせているし、客に暴力を振るわれるリスクもある。だから本来は、誰でもできるものではないんです。ところがSNSの台頭によって、状況は大きく変わりました。今は普通の主婦やOL、あるいは女子大生が、売春市場に大量流入しています」(風俗情報誌編集者)

こうした〝シン・売春〟現象を象徴するのが、ネットカフェを置屋のように利用する女性たちの存在だ。その手口は巧妙で、ツイッターなどで店舗を指定しつつ「P活大2(パパ活、大人の関係、2万円の意)」などと相手を募集。DM(ダイレクトメール)が届くと、男のいる個室に入って本番行為を行うのである。

「風俗店と明確に異なるのは、売上金から中抜きされないこと。全部が自分の取り分になるからお得なのです。女性によっては一晩で5~6人を相手にすることもあり、部屋から部屋へ渡り鳥のように移動していく。中には自分で個室を押さえ、待機所代わりに使うこともあるようです。スマホひとつで手軽に商売が始められるとあって、娼婦デビューする者が後を絶ちません」(風俗ライター)

試しにネットで「円(援助交際)」「サポ(サポート)」「プチ(プチ援交)」などの隠語を打ち込むと、相手を求める書き込みが山のようにヒットした。ちなみにプチ援交とは、本番以外の行為を指す。その文面からは罪悪感というものが一切感じられず、メルカリで電気器具を売るときと変わらぬ事務的なオーラすら漂う。

女性側の精神的な障壁が格段に下がった

一方、昔ながらのスタイルで注目を集めているのが、「交縁」と呼ばれる立ちんぼ女性だ。これは「公園」と「援交」をかけた造語で、繁華街にある公園周辺で相手を探していることが多い。

かつて怪しげな公園では、南米系や東南アジア系の売春婦の姿が目立っていたが、コロナ以降は日本人ばかり。アングラな立ちんぼのイメージは一新され、年齢は全体的に若く、ルックスも申し分ない。

「相場はバラつきがあるものの、本番行為が1万~2万円程度。原則、ホテル代は別となります。NS(ノースキン)と呼ばれるゴムなし本番は、5000~1万円ほど上乗せになる。〝プチ〟なら5000円ほどでOKしてくれる子も見つかるはずです」(前出の風俗情報誌編集者)

やっていることはただの売春だが、呼び方が立ちんぼから「交縁」に変わったことで、女性側の精神的な障壁が格段に下がった。中には予約がなかなか取れない〝カリスマ交縁女子〟もいるそうだ。

さらに驚いたことには、SNS上に「交縁界のインフルエンサー」を自称する男性が現れ、「交縁マップ」なるものも出回っている。この流れは東京にとどまらず、地方にも伝播しているという。

「ホスト遊びで首が回らなくなった風俗嬢やキャバ嬢のケースもありますが、交縁女子のほとんどは普通の一般女性。奨学金の返済や家計の足しにするため、公園に立っているという話も実際に聞いたことがあります。もはや売春は特別なものじゃなくなったと痛感せざるを得ませんね」(前出の風俗ライター)

このルックスなら破格の値段…

現在、全国の繁華街では「逆ナン喫茶」と呼ばれる形態の店舗が隆盛を誇っている。通常の出会い喫茶とは異なり、女性が男性を選ぶことが最大の特徴。これによって男女ともにメリットが生まれるという。

「女の子からすると、見るからに危険そうだったり、不潔な男は事前に避けることができる。男にとっては〝女性から指名された〟ということで、自己肯定感が爆上がりする。ちなみに逆ナンと謳っていますが、実際は女の子側から金額交渉をすることがほとんど。事実上のパパ活です」(同・ライター)

本誌記者も実際に入店してみた。料金は最初に入会金が3000円。これに加えて女の子と1回だけ外出できるプランが5000円、何回でも外出可能なプランが7000円となっている。

ネカフェ売春や交縁に比べると割高感は否めないが、次から次へ女の子が逆ナンしてくる段取りのよさは、確かに心地いい。

「外出するなら、どんな感じを考えていますか?」

いきなりそう話し掛けてきたのは『乃木坂46』の齋藤飛鳥に似た清純派。年齢は24歳で、普段はトリマーの仕事に就いているという。

「一緒にホテルに行って、最後までできたらいいなと思っています。気持ち的に、おいくらくらいまで大丈夫そうですか?」

相場が分からなかったので逆に尋ねてみると、ホテル代は別で1万5000円とのこと。正直、このルックスなら破格の値段だと感じた。パパ活の相場が安くなっているというウワサは、やはり本当だったようだ。過当競争が進んだことによって、需要と供給バランスが崩れたということだろう。

しかし、気をつけておきたいのは相手の年齢。ご存じの通り未成年との行為は犯罪に当たるが、店が素性をチェックしてくれるわけではない。たとえ相手が大丈夫だと言っても、お遊びする際はさらに念を押して、年齢確認するくらいの用心深さが求められよう。

あわせて読みたい