(画像)pisaphotography/Shutterstock
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メルセデス2030年新車販売「完全EV化」表明も…“節電”志向で風向き変わる?

12月6日、『メルセデス・ベンツ日本』はEV(電気自動車)専門の販売店『メルセデスEQ横浜』を神奈川県横浜市に開設した。


メルセデスのEV専門店は世界初。店内には、同社が現在国内で展開しているEV5車種の販売展示に加え、EVのレンタカーサービスも用意。


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また昨年、メルセデスは2030年までに全新車販売を完全EV化するため、400億ユーロ(約5.2兆円)を投資したが、23年中にミドルサイズセダンとフラッグシップモデルのSUVモデルを導入することも発表した。


ところが、「ここ1年の間にEV車の流れが変わりつつある」と指摘する声がある。自動車評論家が言う。


「今年は環境一辺倒から経済の風向きが変わりました。日本でもこの冬に節電要請が出ていますが、ヨーロッパの要請はそれ以上。エネルギー危機を背景として、EV化の波は明らかに弱まっています」

生き残るのはどこだ…

ちなみに、こうした動きにいち早く気づいたトヨタは、EV旋風が荒れ狂う21年末に、豊田章男社長が「BEV(完全電動車)もHEV(ハイブリッド車)もFCEV(燃料電池車)、ガソリン車も全部やる」と記者会見でぶち上げたほど。そんな中で、『メルセデス・ベンツ』が2030年新車販売完全EV化にこだわる姿勢は、自分の首を絞めかねないとみられているのだ。

「EVは躯体に電池を載せるだけの構造なので、極端な話、車づくりのノウハウは必要なく、電池性能で勝負が決まる。現在は既存自動車メーカーのブランド力が効いてEVもそこそこ売れていますが、そんな神通力がすぐに消え失せてしまうことは必至です」(前同)


〝世界で初めて自動車を発明したメーカー〟として名を馳せた『メルセデス・ベンツ』が、鼻息荒く進めるEV普及は吉と出るか、凶と出るのか?