社会

JRグループ崩壊!? 赤字2社を救うには~ニッポンを支える「隙間ビジネス」舞台裏

赤字のJR北海道の運命は…(画像)topimages / Shutterstock.com

地域旅客6社、貨物1社の「JR7社体制」は、発足から33年の月日が流れたが、JR北海道とJR四国の赤字垂れ流しによって、崩壊の危機が迫ってきた。

「両社の危機の根源は、コロナ禍の前から認識されていました。問題は各々が抱えてきた課題を先送りにして、赤字路線の廃止に踏み切れなかったことで、営業費のカットなど、その場しのぎに終始してきたことにあります。抜本的な構造改革をするには、JR再編しかありません」(大手証券アナリスト)

旅行業界との協業が再編への処方箋!?

JR北海道はJR東日本、東急電鉄、JR貨物による「観光支援プロジェクト」の対象になっている。一昨年の夏には東急の豪華観光列車「ザ・ロイヤルエクスプレス」が、北海道東部での運行を開始した。都心での相互乗り入れ事業でつながりの深い東急に、JR東日本が声を掛けて実現した企画だ。

旅行事業については、JTBはJR東日本が、日本旅行はJR西日本が筆頭株主。東西のJRが旅行業界を北海道、四国の両JRにジョイントできれば、将来のインバウンド戦略などが立てやすくなる。こうした試みが再編への処方箋になるかもしれない。

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