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髙島屋とH2Oが“破局”~ニッポンを支える「隙間ビジネス」舞台裏

「隙間ビジネス」舞台裏
「隙間ビジネス」舞台裏 (C)週刊実話Web 

百貨店大手の『髙島屋』と阪急阪神百貨店を傘下に持つ『エイチ・ツー・オーリテイリング』(以下、H2O)が11月2日、資本提携の解消を発表した。

「『髙島屋』と『H2O』が、経営統合を視野に業務提携に踏み切ったのは2008年10月。当時、百貨店業界は『セブン&アイ・ホールディングス』が『そごう・西武』を買収。『阪急』『阪神』や『大丸』『松坂屋』(現Jフロントリテイリング)が経営統合し、『三越』『伊勢丹』(現三越伊勢丹HD)が合併を決めるなど再編続きで、両社の統合も自然な流れでした」(流通記者)

米投資へと身売り

ところが、提携間際の同年9月にリーマン・ショックが勃発したことから、2010年3月に統合構想を白紙撤回。15年には互いの株式持ち合い比率を10%から5%前後に引き下げ付かず離れずの関係を維持してきたが、それが破局に至ったのだ。

折しも百貨店業界は、『そごう・西武』の米投資運用会社への身売りが決まり、プレーヤーが減少傾向。

「ただ業界の勢力図は固まりつつあり、残った百貨店は〝残存者利得〟の恩恵にあずかれると胸算用を立てているのです」(同)

果たして、リングに最後まで立っているのは誰?

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