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“奇跡の70歳”風吹ジュン、極貧の10代から暴力団介入の移籍トラブルまで…波乱万丈の人生

Vladimir Gjorgiev
(画像)Vladimir Gjorgiev/Shutterstock

「今年〝古希〟を迎えたにもかかわらず、いまだ〝夢中になる〟男性ファンが後を絶たないというのですから信じられません。まさに〝ミラクル・レディー〟です」(芸能ライター・小松立志氏)

11月13日から始まったWOWOW『連続ドラマW 両刃の斧』に柴田恭兵の妻役で出演している風吹ジュン(1952年5月12日生まれ・70歳)に再びブームが来ている。

「ドラマにせよCMにせよバラエティーにせよ、関係者が驚くのは、その若々しさ。女性としての〝現役感〟もあって、熟女好きの男性たちにはタマらないと思います。彼女の姿を見ただけで〝フルい立ち〟してしまうのではないでしょうか」(芸能関係者)

さて、柴田が本作で演じているのは、15年前に長女を何者かに殺害された元刑事。風吹とは『はみだし刑事情熱系』(テレビ朝日系)などで夫婦役を演じたことがある。

完成報告会で風吹は、「柴田さんと聞いたら断る理由はありませんでした」と出演を〝即決〟したことを告白。続けて、「柴田さんとの夫婦役がすごく多くて。(初の夫婦役が)30年ほど前からスタートして、長く続いたドラマでも8年くらい夫婦。今回も夫婦の役ですけど、30年の信頼関係があったから、家族のシーンを親密に描くことができました」と笑顔で語った。

「いつもニコニコしている印象が強い彼女ですが、その経歴は波瀾万丈の人生でした」(芸能リポーター)

風吹は富山県婦負郡八尾町(現・富山市八尾町)出身。

「京大卒で高校教師だった父と母の間に生まれましたが、彼女が小学校5年生のとき、父親が愛人を作り両親は離婚。そして母親の育児放棄により、中学校2年生で兄とともに京都の叔父のところに預けられました」(スポーツ紙記者)

極貧の中、内職やアルバイトをする日々だったというから、まさに苦労人。

「高校進学は、お母さんに拒否されて家出。京都のスナックで住み込みで働いていたこともありました。このころに〝ロスト・ヴァ―ジン〟したようです。本人も〝喪失は17歳〟と話しています」(前出の芸能リポーター)

その後、18歳で上京。銀座の高級クラブ『徳大寺』でホステスとして働くようになった。

“横綱級”にヘタクソだった歌

「この店は、大物俳優の娘がママをしていて、ホステス全員がミニスカートという当時としては斬新なコスチュームで大繁盛しました。オーナーの関係上、〝芸能人養成学校〟としても名を馳せ、芸能関係者がよく来ていましたね。五十嵐じゅん(淳子=中村雅俊夫人)、安西マリアらが、ここから巣立っていきました。風吹の源氏名は〝レオ〟だったと記憶しています」(夜の銀座事情通)

もちろん、風吹もこの店でスカウトされ芸能界デビューした1人。

「芸名は『風に吹かれたように出てきたから〝風吹〟』。下の名前は、語呂がいいので〝ジュン〟としたそうです。6月(June)から取ったという説もありました」(前出・小松氏)

73年、初代の『ユニチカマスコットガール』に選ばれ、デビッド・ハミルトン撮影によるポスター写真で大きな話題を呼んだ。

「エキゾチックな顔立ちに谷間の深~い〝E級〟豊満。〝毎夜、お世話になった〟ものでした。休みの日などは〝朝・昼・晩で8回〟くらいやってました。彼女がいなかったし…」(当時学生だったテレビ局関係者)

74年には、『愛がはじまる時』(ユニオンレコード)で歌手デビュー。キャッチフレーズは『噂のジュン』というものだった。

「息継ぎに特徴があり、多くの歌手がモノマネしました」(音楽ライター)

〝先っちょ〟が見えそうな胸元が大きく開いた薄手の白いブラウスに、デニムを太ももの部分でカットしたホットパンツスタイルで歌った風吹。

「もう大ブレークしました。今で言うところの〝セクシーアイドル〟というポジションでした。ただ、その後シングルを3枚ほどリリースしましたが、下手でした。彼女も後に、〝私は歌が一番下手な横綱〟と述べています」(元レコード会社幹部)

しかし、人気はつかの間で事務所移籍問題で大トラブルに巻き込まれた。

「いわゆる〝二重契約問題〟で暴力団が介入。〝誘拐・失踪〟など、スキャンダラスな言葉が飛び交いました。彼女は、すべての仕事を失ってしまいました」(女性誌記者)

そのころの心境を、「嘘をついているのが嫌だった」と話していた。

スタジオに暴力団風の男が乗り込んで…

「デビュー時、3歳サバをよんでいた年齢詐称やホステス歴もバレてしまいましたが、彼女の中ではホッとした部分もあったようです。これからは、〝素の自分〟でやっていけばいいと」(前出の芸能リポーター)

75年のドラマ『寺内貫太郎一家2』(TBS系)に出演の際には、スタジオに暴力団風の男が乗り込み〝番組降板〟を迫ったことがあったが、共演の樹木希林らが徹底ガードした。そして、風吹が本格的に〝蘇った〟のが、映画『蘇える金狼』(79年)だった。

「松田優作を相手に、フル露出でド迫力のベッドシーンを見せてくれました。日本初と思われる〝駅弁スタイル〟まで披露するハードさでした。本番撮影直前、彼女が松田に〝ガチ〟でお願いしたという伝説があります」(映画ライター)

以降は91年の映画『無能の人』で日本アカデミー賞優秀助演女優賞など各映画賞を総ナメ。トップ女優に上り詰めた。

「どの役も力まず自然体で、ホワ~と演じているのが彼女の魅力。近年は、朝の連続テレビ小説『半分、青い。』や大河ドラマなどに多く起用される〝NHK御用達女優〟となり、その名は全国区となりました。今年も『正直不動産』『今度生まれたら』など3本に出演しました」(テレビ誌ライター)

私生活では81年、音楽プロデューサーで実業家の川添象郎氏と結婚。1男1女をもうけるも、92年離婚。

「夫が結婚12年目に〝愛人〟との間に子供をもうけてしまったのが原因。子供は風吹が引き取って養育しました。現在、彼女は〝4人のおばあちゃん〟です」(芸能プロ関係者)

その一方で、10年ほど前から年下の実業家と交際。今は同棲しているという。

「自宅近所の定食屋さんでも、2人がけの小さなテーブル席に座って仲良く食べているところが目撃されています。彼女の方から〝告白〟したようで、表を歩いているときも指を絡めてラブラブウオーク。とても〝アラ古希〟のカップルには見えないそうです」(前出・小松氏)

そんな風吹に、ある期待がかかっているという。

「ズバリ〝奇跡の古希フルオープン〟です。恋愛でウエストも細くなり、往年の豊満の張りも復活したようです。是非、チャレンジしてほしいものです」(大手出版社幹部)

実現すれば、〝コキコキする男〟たちがさらに増えることは間違いない!

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