社会

旅館の茶菓子効果~ニッポンを支える「隙間ビジネス」舞台裏

「隙間ビジネス」舞台裏
「隙間ビジネス」舞台裏 (C)週刊実話Web

「全国旅行支援」を利用して温泉旅行に出かける人が増えているが、通された旅館の部屋のテーブルに必ず用意されているのが、お茶とお菓子か梅干しだ。

「こんな物いらないからその分安くしてほしい」と思う方も多いだろうが、実はこれ、温泉に入る前の準備的な意味合いが大きいのだ。

「温泉は極端な空腹状態で入浴すると貧血に陥りやすい。また、糖尿病薬を飲んでいる人は低血糖の発作を招く可能性があるといわれていて、それを防ぐために置かれているのです。温泉入浴によるカロリー消費は意外に大きく、42度の湯に10分入浴すると10分間ウオーキングしたのと同じカロリーを消費するといわれています」(医療ライター)

到着後はゆっくり茶菓子補給を

そこで菓子は糖分補給。お茶は水分補給のほか、ビタミンCを含んでいるため湯あたり防止効果もあるという。一説には入浴前の喫茶は、カテキン吸収力が通常時の約7倍に高まるともいわれるのだ。

また梅干しが含むクエン酸には疲労回復効果や食欲増進効果があり、旅の疲れも癒やしてくれる。そのため、宿に到着した際はすぐに入浴せず、これらの摂取を心がけるべきなのである。

あわせて読みたい