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劇場版『スラムダンク』満員御礼の大盛況も評価は真っ二つ!その理由とは…

Liu zishan
(画像)Liu zishan/Shutterstock

人気バスケットボール漫画『SLAM DUNK』の新作劇場版アニメ『THE FIRST SLAM DUNK』が12月3日に封切られ、初日だけで興行収入7億1600万円を突破したことが分かった。

初日の興収としては『ONE PIECE FILM RED』に次ぐ今年2位の記録で、公開前の批判の声が一転、大絶賛の嵐に変わっている。

スラムダンクはテレビアニメの他にこれまで3本の劇場版があったが、今回は声優陣を一新。これが前売り券の発売後に発表されたことや、映像が3DCG化したことでアニメファンを中心に大炎上していたのだ。

しかし蓋を開けてみれば、初日から全国の劇場は満員御礼の大盛況。グッズ売り場に大行列ができるほどの人気ぶりだった。

「CGや声優も全く気にならなかった」

ネットにも安心の声があふれている。

《こんなに面白いなら前売り前に声優発表していればよかったのに。でも大満足です》

《昨日朝一で観に行ってきた。オープニングの曲が流れた瞬間、鳥肌が立って自然に涙が流れたわ。色々言われてたCGや声優も全く気にならなかった》

《一番不安だった花道も思ったほど変な声じゃなかったし、そんなに気にならなかったなぁ。観に行ってよかった~》

《アニオタが全否定してたけど、めちゃ面白かった。心配して損したわ》

物議を醸した声優交代について、原作者で監督・脚本を務めた井上雄彦氏は、映画の公式サイトで次のように心境を明かしている。

「連載していた頃にテレビアニメがあり、声優さんたちがいらっしゃったけど、自分としてはそこにはさわれないというか。あの何年間かのテレビアニメで声優さんたちは、プロフェッショナルとしてキャラクターと向き合い、それぞれのやり方でキャラクターを育ててこられたと思うんですね。その方たちにもしも今回お願いしたら、その方たちのお芝居をいったん捨ててもらわないといけなくなる。かつて育てられたキャラクターをいったん捨ててもらわないといけないことになっただろうと思うんですね。それはできないなというのがあって。いや、根っこは同じなんです。自分だし、『SLAM DUNK』だし。ただ、同じ根っこから生えるもう1本の木、という感じでこの映画を捉えているので」

作品を新しく構築し直すための決断だったようだ。そのため、興行的には大成功だが、評価も分かれている。

「あるサイトでは、5段階評価中、5つ星と1つ星が半々で、その間の評価はほぼゼロという両極端な結果が出ていました。単行本未読だとストーリーが分からず、アニメの要素も全くないので、ファンを選ぶ作品だとは思います」(アニメライター)

子どもから大人にまで絶賛され、空前の興行収入を叩き出した劇場版『鬼滅の刃』無限列車編を超えるのは難しそうだ。

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