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W杯コスタリカ戦で視聴率42.9%を稼いだテレ朝と「恩を仇で返された」電通の根深い確執

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テレビ朝日 (C)週刊実話Web

11月27日夜7時からテレビ朝日系で生中継されたサッカー『FIFAワールドカップ2022・日本×コスタリカ』の視聴率が、世帯平均で42.9%、個人全体で30.6%(ビデオリサーチ調べ・関東地区/以下同)を記録した。

日本代表は0-1で敗戦したが、初戦で強豪ドイツを逆転で破った日本のグループリーグ突破が決まるかもしれない注目の一戦とあって、視聴率ではドイツ戦を中継したNHKの35.2%を上回ったのである。

他局のスタッフが嘆息する。

「裏番組は、NHKの大河ドラマ『鎌倉殿の十三人』も含め、軒並み視聴率は1ケタ台。テレ朝さんの〝ひとり勝ち〟状態でした。次戦のスペイン戦はフジテレビさんが12月2日の午前3時40分から生中継しますが、さすがにスペインには奇跡を起こす可能性が低いことと放送時間の関係もあって、テレ朝さんには及ばない数字になるでしょうね」

4年後に冷や飯が待っている!?

今大会は、インターネットテレビ局のABEMAが全64試合を無料で生中継するという大盤振る舞い。地上波ではNHK、テレ朝、フジが日本戦の中継権を獲得することができたが、テレ朝とフジの順番が入れ替わる可能性もあったという。

「放映権がとにかく高騰したため、広告代理店の電通がABEMAを巻き込み、ABEMAが6割、残りの放映権料を3局が負担した。初戦のドイツ戦は、他の2局より多く出資したNHKが放送することですんなり決まりましたが、高視聴率が確実視のコスタリカ戦をめぐってはテレ朝さんとフジさんがバトルを繰り広げていたんです」(同・スタッフ)

結局、電通の差配でコスタリカ戦はテレ朝が放映権を獲得したが、その恩を仇で返すような〝事件〟が起こった。

「例の〝玉川発言〟です。テレ朝さんの社員である玉川徹さんが、『羽鳥慎一モーニングショー』で、安倍晋三元首相の国葬に電通が関与しているかのような発言をして謝罪しましたが、当初は局内でもそれで済ませる雰囲気だった。その時点でコスタリカ戦の放送は決まっていましたが、電通の手前、厳しい処分に切り替えたともっぱらですよ」(同・スタッフ)

4年後、同じような状況になれば、テレ朝は確実に〝貧乏くじ〟を割り当てられるだろう。

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