(画像)Khosro / shutterstock
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参院タレント議員『知らなかった』では済まされない仰天“自覚なし”発言

7月に行われた参院選で初当選を果たした歌手で俳優の中条きよし議員が、11月15日の参院文教科学委員会で初質疑に立った。そして、質疑中に自身の新曲『カサブランカ浪漫』(9月7日発売)のPRと12月28日に行われるディナーショーの宣伝をして、周囲をあ然とさせた。


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当然、国会の場でのあるまじき行為に批判が巻き起こったが、中条議員は所属する日本維新の会が文言の削除を申し入れる事態になっても「宣伝と知らなかった。自分はラストディナーショーで来年からの新しい舞台で頑張らせてもらうつもりで話をした」と的を得ない釈明をする有り様で、改めてタレント議員のレベルの低さを露呈した。


「ちゃんと新人議員教育をしているのかというお叱りはあるが、あそこまでいくと、常識の問題。芸能界の大御所の方に、手取り足取り指導するのはなかなか難しい。それだけに党幹部らも頭を抱えていましたよ」(維新関係者)

ベテラン議員には違った問題が…

参院選でタレント候補を擁立すれば、票に結び付きやすい。各政党とも政治家としての資質があるのか否か、丁寧に候補者選びをしなかったのは歴然だ。

初当選組で言えば、れいわ新選組から出馬したお笑いコンビ『浅草キッド』の水道橋博士議員は、うつ病で休職中。元『おニャン子クラブ』の自民党・生稲晃子議員は、旧統一教会との接点を問題視された。


「水道橋博士に対しては『病気で参院議員の職責が果たせないなら次点の人に議席を譲るべき』との意見は根強い。また、17日の参院厚生労働委員会で質疑デビューした生稲議員は、公示前に旧統一教会の関連団体を訪れていた。選挙協力依頼疑惑が噴出した当時は『辞任に値する』という批判の声が高まった。生稲議員は知らなかったなどと弁明し、いまだにウヤムヤのままです」(同)


もっとも、新人議員の手本となるべき存在のベテラン議員が、ちゃんと襟を正しているのかと言えば、決してそうではない。


「自民党ベテラン議員の劣化は目に余る。例えば、『ハンコ死刑』で更迭された葉梨康弘前法相は衆院選当選6回。同じく、衆院6期目の山際大志郎前経済再生相は旧統一教会疑惑で『記憶にない』とシラを切り続けた揚げ句、最後は逃げ切れなくなりクビ。さらに、政治資金問題の寺田稔総務相も…。3人とも衆院6期目の東大卒です」(政界長老)


日本の行く末が、にわかに心配になってきた…。