「もしも実現しなかったら今後、テレビで彼女の姿を見ることは、おそらく難しいと思います」
こう語るのは民放キー局で長年、音楽番組を手掛けてきたプロデューサーだ。
11月16日、NHKが大みそかに放送する『NHK紅白歌合戦』の出場者を発表した。ところが、発表前から報じられてきた今年でデビュー40周年を迎えた中森明菜の名前は見当たらなかった。NHKサイドはギリギリまで明菜本人と連絡を取り、出演交渉を重ねて来たという。
「今年7月にNHKで放送された『中森明菜 スペシャル・ライブ 1989 リマスター版』が大好評だったことを受け、NHKサイドは特別チームを編成したんです。予算も1億円近くを取り、本気で交渉を重ねていました。基本は生出演にこだわり、昔のヒット曲メドレーから最新曲にいたるまでの具体的な構成案を提示。放送尺も異例の15分を確保するといった話も出ていました。ギャラも破格の300万円で一応、話が付いていたんです」(NHK事情通)
当然、明菜本人も前向きな姿勢を見せていたという。
諦めず交渉は続ける…
ところが、大きく風向きが変わり出したのは10月下旬になってから。
「突然、精神的に落ち込む出来事があったというんです。スタッフなのか、ペットのことなのか、よく分からないんですが、『自信がなくなった』と…。NHKサイドも事前収録で対応すると話したんですが、説き伏せることができなかったようです」(音楽関係者)
さらに明菜と並行して交渉していた人物がもう1人。昨年、出場が発表されたものの、愛娘・神田沙也加さんの急逝を受け辞退していた松田聖子だ。
「聖子サイドも当初は乗り気だったんです。もちろん、明菜が出演するという話も耳に挟んでいたと思います。しかし、最後はダメだった。明菜が辞退したという情報が決定打になった可能性も否定できない」(同)
もっとも、NHKサイドは放送直前まで2人の出演交渉を諦めないという。
「現在の出場メンバーを見る限り、史上最低視聴率を更新するかもしれない。明菜と聖子は起死回生の起爆剤です」(前出・事情通)
NHKの悲願は、果たして2人に通じるのか!?
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