ワールドカップ・カタール大会で23日に日本が強豪ドイツを下し、歴史的な勝利を手にした。かつて、日本のサッカー界をけん引し、29年前の「ドーハの悲劇」を経験した2人が、再び激突する？

元日本代表FW・中山雅史がサッカーJ3・アスルクラロ沼津の新監督に決まった。

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中山は昨年、古巣のJ1・ジュビロ磐田のコーチに就任。ところが今季、その磐田はJ2降格が決定。中山も契約満了で退任と発表されていたが、課せられた任務はあまりにも重い。

「沼津はJリーグのカテゴリーで一番下のJ3、それも今季、18チーム中15位と低迷。静岡県には清水エスパルス、磐田、藤枝MYFC、沼津の4チームがあります。藤枝は来季、J2昇格が決まっており、最も苦しんでいるのが沼津です。来季は清水、磐田、藤枝がJ2で争う中、沼津だけがJ3」（スポーツ紙記者）

とはいえ、悲観的な話ばかりではない。集客数では「静岡トップ」となる可能性もある。全国区の中山が監督になった効果はもちろんだが、それだけではない。

「磐田の黄金期を支えた名波浩氏が松本山雅FC、服部年宏氏が福島ユナイテッドFCの監督を務めています。『中山ゴンvs名波vs服部』、磐田のレジェンドたちが監督としてしのぎを削るのです」（地元メディア）

J3だって4人が集まれば…

順調に行けばだが、J3直下のJFLには鈴鹿ポイントゲッターズが属しており、そこには〝キング・カズ〟こと三浦知良が現役で奮闘中だ。鈴鹿はJリーグの準加盟資格を失っており来季のJ3昇格は見送られたが、今月末までに再申請すれば、最短2024年のJ3参入が可能となる。FWカズと監督・中山の激突！　「練習試合でいいから見たい」と願うファンも多いはずだ。

「カズの鈴鹿行きが決まった昨年1月時点で、閑古鳥が鳴いていたJ3は『カズ人気』を期待していました。ここに中山が加わり、名波、服部の両監督にもスポットが当たり始めました。カズを含む4人で何か仕掛けてくるのではと地元では期待されています」（前出・同）

カズも静岡県の出身だ。地元では野球、ラグビー人気も高まっているだけに、両者の対決の実現が早まるかもしれない。