「立浪ドラゴンズ」のオフが大賑わいだ。補強の動きは活発だが、ファンの支持は得られていない。なぜ?
「立浪和義監督は『自らの目で確かめて』とドミニカ共和国入りし、ウインターリーグを視察しています。大砲タイプと先発投手、2人の新外国人選手を見つけようというのが目的です」(名古屋在住記者)
11月21日までドミニカに滞在していた。しかし、その帰国前に「衝撃的なトレード」が成立した。
「11月18日、横浜DeNAの砂田毅樹投手との交換トレードが両球団から発表されました。左の救援投手は補強ポイントの1つでしたが、放出要員がまさか京田陽太とは…」(同)
京田はバットでの貢献こそ少ないが、要のショートを守るチームの看板選手だ。しかし、今オフの〝放出要員〟として、その名前が何度か報じられてきた。
「球界の常識として、交渉過程で名前が出たトレードはご破算になります」(球界関係者)
思わぬ“円安”で交渉も厳しい…
思い出されるのが、5月4日のDeNA戦。打撃不振に喘いでいた京田は、立浪監督に「戦う顔をしていない」と叱責され、試合途中にもかかわらず名古屋への強制帰還を命じられた。しばらくは二軍でも〝放心状態〟が続いていたが、この時点で指揮官の信頼を失っていたと見るべきだろう。
「楽天から涌井秀章を獲得しました。その交換トレードで放出したのが、本塁打と打点で今季チーム2位の阿部寿樹。中日はカネがないと言っておきながら、推定年俸3600万円の阿部を出し1億1000万円の涌井を獲るとは…」(前出・名古屋在住記者)
カネの話といえば、立浪監督の南米視察は、もっとヤバそうだ。中日は1億円で大砲と投手の2人と契約する予定だが、今は「円安」の大不況。昨年の今ごろは「1ドル=120円台」だったが、今は150円台。つまり、「ミリオンダラー」を用意するとしても、去年より3000万円以上も多く出さなければならない。
立浪監督の目に叶う選手がいたとしても、円安で交渉困難。円安分を値切れば、「米マイナーで機会を待つ」と判断されるだろう。
「前巨人のZ・ウィーラーを獲れ。彼なら日本の事情も分かっていると、本気なのかジョークなのか分からない話も錯綜しています」(同)
立浪監督は、ビジネスシートをエコノミーにしてでも新外国人を連れて来る?