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JRA重賞『マイルCS』(GⅠ)本誌競馬班“厳選”軸1頭+相手5頭!

(C)JRA
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ここ2年はグランアレグリアが君臨していたこともあって、3連単は万馬券未満と堅い決着となっていたこのレース。しかし今年は一転、五指に余る有力馬が集い、大変な混戦模様。登録馬の中にマイル重賞の勝ち馬が11頭もいるだけに、思わぬ波乱もありそうだ。

★軸馬=シュネルマイスター
昨年のこのレースは2着で、女王グランアレグリアに対し4分の3馬身差と食い下がっていたシュネルマイスター。前走のスプリンターズSは9着だったが、さすがに1200メートルは短かった。得意のマイルに戻れば、前走のようなことはないはず。今回はルメール騎手が騎乗予定で、同騎手とのコンビでは国内戦に限れば【3・2・0・0】とすべて連対している点もプラス材料。過去10年で見ると、4歳馬の好成績が目立っているが、前走がGⅠだった4歳馬は【3・1・2・3】と、さらに信頼度がアップする。今回のメンバーで該当するのは、この馬だけ。混戦を断ち切って、NHKマイルC以来のGⅠ2勝目を挙げる可能性はかなり高そうだ。

★相手=セリフォス
ここまですべてマイル戦を走って通算【3・1・0・2】のセリフォス。重賞勝ちは新潟2歳Sとデイリー杯2歳Sの2勝だが、朝日杯FSではドウデュースに半馬身差の2着、3歳になってNHKマイルCが0秒3差、古馬相手の安田記念が0秒1差でいずれも4着と、戦歴の中身は濃い。前走の富士Sは4カ月半ぶりながら、直線に向いても手応えに余裕があり、馬群がバラけるのを待って追い出しきっちり差し切った。過去10年、3歳でこのレースを制したのは17年のペルシアンナイトと18年のステルヴィオの2頭だが、臨戦過程はそれらと比較しても引けを取らない。

★相手=ソダシ
芝のマイルは4戦4勝で、さらに阪神に限れば阪神JFと桜花賞の2戦2勝と、ソダシにとってはこれ以上ない舞台設定。徹底先行型が不在で、序盤のポジション取りも含めて展開は読みづらいところだが、いずれにしても、中団より前で競馬することになるだろう。流れに乗って先行できれば、直線でしぶとさを発揮しそう。

穴は3歳馬のダノンスコーピオン

★相手=サリオス
前走の毎日王冠は、ゴール前で進路が狭くなりながら、割って出る勝負根性を見せ2年ぶりの勝利を挙げたサリオス。2走前の安田記念で3着と復調気配を見せており、スランプ状態は脱したと見ていいだろう。マイルCSは2度参戦し⑤⑥着と、ひと押しが足りない結果となっているが、近走の調子をキープできていれば、ここでも勝ち負けに加わってくるはず。

★相手=ダノンスコーピオン
阪神のマイルでは、3戦し新馬戦とアーリントンCを勝ち、朝日杯FS3着と、相性は悪くないダノンスコーピオン。富士Sはゴール寸前で甘くなって3着に敗れたが、休み明けのせいもあったのだろう。NHKマイルCを勝っているGⅠマイラーとして、ひと叩きしたここは巻き返し必至。

★相手=ジャスティンカフェ
前走の毎日王冠は、最後の最後でサリオスの豪脚に屈し2着だったジャスティンカフェだが、上がりは最速をマークしており、力は見せた。ただ、これまで2回しかない4着以下が、いずれも重馬場。理想はスピードを活かせる良馬場だ。

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