『第73回NHK紅白歌合戦』の出場歌手43組が、11月16日に発表された。
注目された中森明菜の名はなく、昨年末に愛娘の神田沙也加さんが急逝し、急きょ前回の出場を取りやめた松田聖子もリストに入っていなかった。
「NHKサイドは、『リストにない歌手でも引き続き交渉する可能性がある』と含みを持たせています。今後、松田聖子や安全地帯の出場は発表されるかもしれませんが、明菜は難しいでしょうね。気分の浮き沈みが激しいとされていますから、出演が決まっていたとしても、直前まで発表しない可能性もあります。大々的に宣伝しておいて、当日にドタキャンでもされたら、それこそ一大事ですからね」(スポーツ紙記者)
明菜に代わる〝復活組〟は工藤静香が24年ぶり、篠原涼子が28年ぶりに出場を果たす。
「正直、この2人が出たところで、視聴率アップに貢献するとは思えない。工藤は30周年のご褒美で理解できますが、篠原は市村正親との離婚や複数男性との〝不倫疑惑〟が報じられ、イメージダウン。ほとんどのCMを失ったほどで、主婦層から総スカン状態です。篠原が画面に登場した瞬間にチャンネルを変えられる恐れすらある。まったく理解不能としか言いようがない」(同・記者)
「読み方すら分からない」
初出場は10組。紅組はIVE(アイヴ)、ウタ、Aimer(エメ)、緑黄色社会、LE SSERAFIM(ル セラフィム)で、白組はSaucy Dog(サウシードッグ)、JO1(ジェイオーワン)、なにわ男子、Vaundy(バウンディ)、BE:FIRST(ビーファースト)といった面々だが、この顔ぶれを見た50代のオッサン編集者は困惑気味だ。
「みんな読み方すら分からない。『ウタって誰?』と思ったら、映画『ONE PIECE FILM RED』のオリジナルキャラクターだと聞いて、さらに頭が混乱しました」
演歌歌手は石川さゆり、坂本冬美、天童よしみ、三山ひろし、山内恵介、氷川きよしのわずか6組。今年の紅白で歌手活動を休止する氷川には「特別企画」が用意されるというが…。
「三山は、けん玉の連続成功ギネス記録を更新するためだけに呼ばれている印象で、曲名は1曲も思い浮かばない。コロナ前は、往年の演歌歌手やアイドル歌手を集めたコンサートが人気でしたが、そういうラインナップした方が視聴率はとれそうだよね」(同・編集者)
昨年の紅白は、トリを含む第2部(午後9時から2時間45分)の関東地区の平均世帯視聴率は、前年比6.0ポイント減の34.3%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)で、2部制となった1989年以降で過去最低だった。
「NHKは、将来的な先細りを恐れて若者に媚びた人選をしているのかもしれないが、そもそも若者はテレビを観ないんだし、これじゃ中高年も離れて自ら〝死期〟を早めているようなもの。受信料を支払っている視聴者のアンケートで上位から何組かを選出し、残りを特別枠とした方が納得できるよね」(同・編集者)
中高年にはなじみのないバンド、韓国勢、ジャニーズ勢で固めた今年の紅白。視聴率惨敗の悪い予感しかしないのは、このオジサン編集者だけか?
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