先週に続いて11月19日より飯塚オートで開催される『GⅠ開設66周年記念』について展望したい。今週は開催地の飯塚を地元とする主力メンバーについて。
先の日本選手権は青山周平の優勝で幕を閉じ、地元勢(荒尾聡、有吉辰也)は脇役に甘んじてしまった。その雪辱に期待しているファンも少なくないだろう。その雪辱、そして外来防衛の筆頭は荒尾聡だ。
日本選手権での仕上がりは決して引けを取らなかった。優勝戦ではS(スタート)で位置を取れず敗れたが、後半の追い足は出色だった。今回はハンデ戦主体となるだけに青山、鈴木圭一郎には是が非でも先着してもらいたいし、十分その期待に応えられると考える。
中村杏亮はGI初制覇のチャンス
対して心配なのは、日本選手権優勝戦で落車した有吉辰也。大きな怪我には至らないようだが、この落車のダメージは少なくない。愛車の修復がどの程度なのかは、初日の試走気配で見極めたい。
その日本選手権で「節イチ」の動きを見せていたのが、中村杏亮だった。
本人も「いいですね。S次第ではチャンスがあります」と準決勝前に話していたが、4番手から結果は3着で優出ならず。
ただ、超抜機関を維持出来ていればGⅠ初制覇の期待も膨らむ。
また、Sの切れ味がよかった岩見貴史、越智尚寿や、年末のSS出場が決まった高宗良次も、高いモチベーションで出走するGⅠ。初日の気配には要注目だ。