これも〝帝国崩壊〟の象徴か。草彅剛や木村拓哉といった元SMAPメンバー、嵐の相葉雅紀、KAT-TUNの亀梨和也など錚々たるメンツが数年連続で栄誉に輝き、その後もKis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔、Hey! Say! JUMPの中島裕翔といった若手も選出されてきた「ベストジーニスト」から、ジャニーズタレントが消えたのだ。
今年で39回目となる同賞は、一般人からの投票で決まる「一般選出部門」の男女1名ずつと、主催者側が選ぶ「協議会選出部門」に分かれている。今年は前者が菅田将暉と〝みちょぱ〟こと池田美優、後者は俳優の伊原剛志、広末涼子、仲里依紗が選出された。
「菅田は『着服史』という本を出版するほどの洋服好き。両親がアメカジショップを経営している仲も、これまで高級車が買えるほどデニムに投資しているそうですからね。妥当な選出と言えるでしょう。ちなみに『次世代部門』では、窪塚洋介の長男でモデルや俳優として活動する窪塚愛流(あいる)と、同じくモデルで女優の横田真悠が選出されています」(スポーツ紙記者)
ジャニオタの“組織票”をブロック
昨年、「一般選出部門」でベストジーニストに選ばれたKing & Princeの永瀬廉は、「殿堂入りできるようにがんばっていきたい」と話していたが、あっけなく落選。キンプリは平野紫耀、岸優太、神宮寺勇太の3人が脱退することを表明したばかりで、図らずもグループとジャニーズの凋落ぶりを示す結果となった。
「これまでの『一般選出部門』は誰でも投票できるシステムだったため、ジャニオタが大量に票を投じることも可能でしたが、昨年から選考方式を変更。SNS調査でランダムに選ばれた10代から50代の2000人からヒアリングして選出されたノミネート者の中から一般投票を受け付けるスタイルになっていました。ところが、今年はさらに厳格化。同様のSNS調査で選ばれた1万人だけが投票できることになり、ジャニオタが〝組織票〟を投じることができなくなったんです。ジャニオタの間では、『この方式になるとジャニーズは誰もランクインしないのではないか』と危惧する声が上がっていましたが、案の定、予想通りの結果になってしまいましたね」(前出・スポーツ紙記者)
3回選出(2013年までは5回)されると「殿堂入り」を果たすが、歴代10人のうち男性6人はすべてジャニーズ所属タレントだったため、主催者側と事務所の〝癒着疑惑〟までささやかれていたという。
「女性部門で殿堂入りした浜崎あゆみと倖田來未も同じエイベックス所属だったため、そういう噂が流れたんです。実際は一般人が誰でも投票できたため、〝ジーンズか似合うかどうか〟ではなく、〝単なる人気投票〟になっていたわけですが、癒着まで疑われた主催者側がシステムを改善し、ようやくまともな選考結果が得られるようになったのです」(同・記者)
ネットには、こんな声が寄せられている。
《ベストジーニスト菅田くん初!?って思ったけどそうか、今までジャニーズが席巻してたから笑》
《やっとジャニーズとの癒着が解消されたか。菅田くんおしゃれだしめちゃ妥当じゃん!》
《ベストジャーニストからやっとまともなジーニストになったなwよきよき》
芸能界は大手事務所からタレントたちが独立する動きも加速し、これまでの常識やビジネスモデルが通用しなくなってきている。旧態依然としたファンクラブビジネスや一部のオタクに頼るジャニーズが崩壊しつつあるのも納得だ。
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