
“戦術核”めぐり朝鮮半島に異様な緊張感…南北双方が狙う「斬首作戦」の行方は!?
2022年9月8日、北朝鮮の最高人民会議(国会に相当)が「核兵器政策」に関する法令を採択し、条件次第では韓国および在日米軍に対し戦術核を使用するとしたことで、朝鮮半島は過去5年間で最も不安定な状態となっている。
「松野博一官房長官は10月27日の会見で、北朝鮮が日本を射程に収める弾道ミサイルに『核兵器を搭載して攻撃するために必要な小型化や弾道化などは、すでに実現しているとみられる』と述べています。とはいえ〝軍隊〟を持たない日本はどうすることもできず、米韓に核ボタンを持つ金正恩総書記を〝斬首〟してもらうしかない」(外交関係者)
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斬首作戦といえば2011年5月、米軍特殊部隊がパキスタンに潜伏していたウサーマ・ビン・ラーディン(イスラム原理主義に基づく武装組織「アルカーイダ」の指導者)を殺害した「ネプチューン・スピア(海神の槍)」が有名だが、韓国でも朝鮮半島の緊張が激化した17年、2000人規模の特殊任務旅団が創設されている。一方、対する北朝鮮はそもそも朝鮮半島における斬首作戦の元祖で、これまでに3人の韓国大統領が命を狙われた事例がある。
「初代の李承晩大統領は、朝鮮戦争勃発によりターゲットにされたことから、国民を置き去りにして命からがら追撃から逃がれました。1968年1月には朴正煕大統領を暗殺するため、北朝鮮は特殊部隊をソウルに侵入させ、青瓦台(大統領府)襲撃を試みましたが失敗しています」(軍事ライター)
軍事合意違反にどこまで我慢できるか
朴氏は1974年8月にも、北朝鮮が送り込んだ在日韓国人の文世光に狙撃され、自身の代わりに陸英修夫人が射殺されている。その後、朴氏は側近の韓国中央情報部(KCIA)部長によって79年10月に暗殺され、北朝鮮が直接手を下すには至らなかった。「83年10月には北朝鮮の特殊工作員が、ビルマ(現ミャンマー)の首都ラングーン(現ヤンゴン)を訪問した全斗煥大統領の外交団を待ち受け、爆破テロを仕掛けています。その結果、全氏は難を逃れたものの21人が爆死しました」(同)
これらの事件について北朝鮮はすべて韓国の「自作自演」とシラを切っているが、2016年11月にも当時の朴槿恵大統領に憎悪を募らせ、正恩氏が視察する下で青瓦台への奇襲攻撃訓練を実施していた。
また、最近の北朝鮮は弾道ミサイルの発射実験ばかりでなく、通常兵器による軍事活動も活発化させている。これは南侵(韓国攻撃)の訓練とも取れる行動であり、「北朝鮮主敵論」を前面に打ち出した尹錫悦大統領に対する警告の意味がある。
「北朝鮮の威嚇行動はいずれも18年に締結した『9・19軍事合意』に違反していますが、その真意は韓国側を怒らせることにあります。韓国側が合意を破棄すれば、それを口実として挑発行為をさらにエスカレートさせる算段です」(国際関係アナリスト)
一連の軍事挑発や偶発的な衝突により、南北が戦火を交えることになれば、北朝鮮の通常戦力が米韓連合軍と比べ圧倒的に脆弱であることが露呈する。ゆえに形勢逆転のため戦術核を使用する可能性は、ウクライナ侵攻におけるロシアより高いと予測しておかなければならない。
南北ともに眠れぬ夜を過ごすことに
正恩氏は9月に開催された最高人民会議での演説で、「政権の座に就いた南朝鮮の保守政権(尹政権)は、歴代のどの保守政権をも凌ぐ極悪非道な同族対決政策と事大主義的売国行為を追求し、朝鮮半島の情勢を戦争の瀬戸際に追いやっている」と主張し、尹氏への対決姿勢を鮮明にした。北朝鮮が敵意をあらわにする一方、韓国国防部は尹氏の暗殺に備え、不審者が侵入しないよう警戒を強めている。大統領室が入っているソウル市竜山区の旧国防部庁舎周辺には、顔認識機能が搭載された高性能の防犯カメラが設置された。
また、駐韓米軍特殊戦司令部(SOCKOR)は10月12日、韓国軍特殊戦司令部と合同で連合迅速対応訓練を実施したことを表明。同時に米韓の特殊部隊隊員らが背広姿の要人を護衛し、ヘリコプターまで引導する場面を収めた写真を公開している。
「朝鮮半島の緊張が激化すればするほど、尹氏も正恩氏と同様に眠れない夜を過ごすことになるでしょう」(北朝鮮ウオッチャー)
北朝鮮が近く7回目の核実験を強行するとの見方が強まる中、米韓両空軍は10月31日から11月4日にかけて、韓国上空で「戦闘準備態勢総合訓練」を実施すると発表した。この合同訓練には、米軍から最新鋭ステルス戦闘機F35Bなど約100機が参加しており、北朝鮮がますますいきり立つことは間違いない。
東アジアにおける緊張は、日米韓vs中ロ朝という〝新冷戦〟の対立構図につながる。北朝鮮はその隙を突いて、さらなる揺さぶりをかけてくるだろう。
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