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“新派生型”が国内各地で初確認!新型コロナ「第8波」の序章か!?

(画像)ViDI Studio / shutterstock

北海道で新型コロナウイルス新規感染者数が、とりわけ多いことは気掛かりだ。10月28日は4518人。同日の全国新規感染者数は3万9278人で、東京は3520人、大阪は2246人だった。

10月20日には新潟県内でも新派生型『BA.2.75』(ケンタウロス株)が初確認された。国内では7月上旬に兵庫県で初めて同型が確認されたが、ケンタウロスは全国的に広がりを見せているだけに、第8波到来が心配だ。

「昨年11月ごろは、オミクロン株はまだ発生していなかった。欧米ではワクチン接種で着々と準備を進めていたのに、日本は何もせずボーッとしていたら、1月にオミクロン株が入ってきて、あっという間に広がった。ウイルスも『BA.1』、『BA.2』と変異して現在は『BA.5』がまん延している。そして、第7波では7月から9月までの3カ月間だけで感染者は約1200万人に達し、死亡者数も最大となりました」

と語るのは、公衆衛生が専門の医師で作家の外岡立人氏だ。

第8波はそこまで来ている?

「北海道の新規感染者数増は、新派生株が増え始めているのか、あるいは何か予期していなかった状況が背景にあると考えるのが正しいと思います。遺伝子解析の結果が気になりますね。それにしても、今は政府が全国旅行支援などさまざまな策を打ち出し、コロナなんてもう終息した雰囲気すらある。しかし、このまま何もないのか。コロナの特性を考えると、そうならないと考えています。感染力が強いだけの派生株ならまだしも、死亡率の高いウイルスが新たに発生したら大変なことになるでしょう」(同)

28日には神奈川県で初となる新派生型『BQ.1』の新規感染も報じられた。

「感染拡大の第7波でいえば、8月に死亡者数はほぼ連日200人を超えました。医療現場からは、コロナによる肺炎が悪化して重症化するケースが多かった第5波までとは異なり、基礎疾患が悪化して亡くなる高齢の患者が多かったからです」(サイエンスライター)

不気味な〝第8波〟の足音が聞こえてきた。

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