長澤まさみ『エルピス』濡れ場ゼロで“肩透かし”性的コーディネーター必要あるの？

映画監督などの性加害問題を受け、性的シーンのある映像作品への導入が進んでいる「インティマシー・コーディネーター」（出演者が性的シーンをどこまで受け入れるかを制作側と調整する専門家）が入ったことで、過激な濡れ場が期待されていた長澤まさみ主演のフジテレビ系ドラマ『エルピス─希望、あるいは災い─』。10月24日に放送された初回は〝肩透かし〟で、平均世帯視聴率も8.0％（ビデオリサーチ調べ、関東地区）と二桁に届かなかった。

「長澤演じる女子アナと、鈴木亮平演じる報道局所属のエース記者が〝路チュー〟した写真が一瞬出た程度。これをスキャンダルとして報じられ、長澤が失脚する重要なシーンですが、写真とは思いませんでした」（スポーツ紙記者）

本作は、スキャンダルでバラエティー番組に飛ばされた長澤が、「連続殺人事件」の死刑囚が冤罪かどうかの真相究明をしていくうちに、一度は失った〝自分の価値〟を取り戻す姿を描く。

眞栄田郷敦に一般人役はできない

「そもそも長澤は、失脚して以降、周囲からの視線などを気にするうちに拒食症や不眠症に陥ってしまった役柄。今後、どう考えても濡れ場が用意されているようには感じませんでした。連続殺人事件の被害者が性的暴行などを受けるシーンはあるかもしれませんが、長澤は期待薄ですよ」（同・記者）

主演映画『MOTHER　マザー』で、男にだらしない自堕落なシングルマザーを演じて新境地を開拓した長澤だけに、濡れ場への期待も高まっていたが、このまま出し惜しみが続けば、視聴率はさらに下がる恐れもある。

「冤罪疑惑を追うきっかけになるヘアメイク役を、映画『ドライブ・マイ・カー』で一躍脚光を浴びた三浦透子が演じているが、初回だけ観ると長澤は三浦に食われた印象だ。しかも、重要なキーマンである若手ディレクター役の眞栄田郷敦の演技があまりにも酷く、物語に入り込めない。そもそも眞栄田は見た目のインパクトがありすぎて、一般人役は難しい。さらに、謎解きドラマの初回は至るところに伏線を張り巡らせなければならないが、それもほとんどない。早々に離脱する視聴者が多くなるかもしれないね」（芸能プロ関係者）

同作のサブタイトルは「希望、あるいは災い」だが、このままでは長澤のキャリアの「災い」になりそうだ。