原辰徳監督がガッツポーズ! ドラフト史上初のGT決戦となった1位入札の重複で、巨人が超高校級スラッガー、高松商業(香川)の浅野翔吾外野手を引き当てた。
「1年目からある程度は一軍戦で使っていくつもりのようです。2〜3年目にはレギュラーを張れるように」(ベテラン記者)
〝ゴジラ〟こと松井秀喜氏、キャプテン・坂本勇人を育てたビジョンを踏襲させたいのだろう。それだけではない。松井氏に〝酷似〟する点も予想されている。
「最初に着手させるのは、スローイングフォームの矯正でしょう」(地元関係者)
夏の甲子園後、U-18ワールドカップでのこと。代表チームで一緒になった大阪桐蔭の松尾汐恩捕手(横浜DeNAドラフト1位)がシートノック後、「ちょっといい?」と浅野に近付き、スローイングフォームのダメ出しをした。
「身体能力の高い選手に多いんです、基礎が疎かになっているケースが。投げ方が自己流のまま成長してしまったんです。修正しないと、最悪、肩を壊します」(アマチュア球界要人)
二軍で徹底的に鍛える必要も!?
浅野は松尾に指導を仰ぎ、大会中、その修正に必死だったという。
巨人スカウトは同大会会場のアメリカ・フロリダ州にも帯同しているので、スローイングフォームのことは原監督にも報告されているはず。松井氏も初キャンプで「スローイングフォームの矯正」のため、ブルペン投球をさせられた。
そんな〝松井ロード〟の踏襲は免れそうにないが、二軍で徹底的に鍛える期間も必要との意見もある。
「阪神では、高卒の野手がなかなか育ちません。下位指名でしたが、成功例の一つが、日本ハムの新庄剛志監督です。入団当初はしばらく二軍暮らしでしたが」(在阪記者)
ただ、悶々としていたわけではない。当時を知る関係者によれば、「ショートをやってみたい。カッコイイから」などの〝珍発言〟もあったそうだが、コーチとマンツーマンになる時間が多かった。
「守備位置の取り方を注意すると、自分は『こう思っていたが?』と返すんです。反抗するのではなく、試合の流れにおいてどこが至らなかったのかを整理していました」(同)
浅野にも「考える習慣」を習得させるべきでは? 未来の4番を育てるのに必要なことは、結果ではなく、その過程だ。
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