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大相撲秋場所も準優勝 “6度目”の高安…兄弟子お手本に掛ける“7度目の正直”!?

両国国技館
両国国技館 (C)週刊実話Web

失敗は成功のもととはいえ、何回も同じ失敗を繰り返せば諦めたくなるもの。9月の大相撲秋場所で最も喜んだ力士は、37歳で二度目の優勝を飾った玉鷲だった。

対照的に最も悔しい思いをしたのは千秋楽、その玉鷲に一方的に敗れ、またしても賜杯に手が届かなかった高安に違いない。

これでなんと、6度目の準優勝。今年春場所も若隆景との千秋楽決戦に敗れ、涙を飲んでいる。

「8月に妻で演歌歌手の杜このみさんが、故郷の北海道札幌市で第2子となる男の子を出産し、秋場所前から高安のモチベーションは高かった。稽古があるため東京に居残り、出産に立ち会うことができなかった高安は、『子供たちが物心つくまで元気で相撲を取りたいし、いいところも見せたい』と力強く話し、その日、出稽古した立浪部屋で明生らに圧勝。誰よりも秋場所の優勝にこだわっていた」(部屋関係者)

“13度目の正直”の例もある

あと一つ、たった一つ、白星を積み重ねるのに何が足りなかったのか。この秋巡業中も精力的に土俵に上がり、10月20日には出稽古した荒汐部屋で、大関取りに燃える若隆景と五分に渡り合っていた。

「ひたむきに稽古に励む高安を見て思い出すのは、同じ茨城県出身の兄弟子である元横綱稀勢の里(現・二所ノ関親方)です。稀勢の里も、白鵬をはじめ日馬富士、鶴竜らモンゴル勢に阻まれ、準優勝12回となかなか賜杯に手が届きませんでした。しかし、2017年初場所、ついに〝13度目の正直〟で初優勝。そして、場所後に横綱昇進を果たした。この稀勢の里は高安にとって『くさらずに頑張れば、いつかは大願成就する」というお手本。次の九州場所も優勝候補の一角に挙がっています」(大相撲担当記者)

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