藤井香愛 (C)週刊実話Web
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『令和の“応演歌”』藤井香愛~歌謡曲といえば藤井香愛が目標です(後編)

――前編では、ラストチャンスと意気込んだオーディション(『徳間ジャパン×ラジオ日本オーディション歌姫、歌彦を探せ!!』)でファイナリストに選ばれたとのことでした。すぐにデビューが決まったんですか?


藤井 ファイナリストには12人が選ばれ、私は11番目だったんです。まわりを見渡すと若い子ばかり。もう手遅れになる年齢なんだなって痛感するくらいだったんです。案の定、グランプリを受賞できず、落ち込んでいました。そんな時に、レコード会社の方から連絡が入り、現在所属している事務所の方から会ってみたいと伝えられたんです。念願のデビューが決まっても、半信半疑でした。ですから、デビュー当日まで気を抜かずにいましたね。


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――その気持ちは杞憂に終わり、2018年にデビューを果たしました。


藤井 子どもの頃からの夢が叶い嬉しくて仕方なかったです。デビュー時は、渋谷の街頭ヴィジョンにデビュー曲のミュージックビデオが流れていて、それを何度も見に行き、嬉しさを噛み締めていました。同時に、デビューすると、それまで行ったことがない土地へ営業に行くことになり、毎日が物凄いスピードで過ぎていきました。


また、演歌や歌謡曲のキャンペーンでは、お客様にCDを手売りし、ツーショットで写真撮影するんです。それまで経験がなかったので多少の戸惑いもあり、レコード会社の担当の方には「もう少し距離を縮めて」とアドバイスされることもありましたね。最初は、ファンの方との距離の近さに驚きましたが、今では応援して頂ける方を身近に感じられて幸せです。毎回駆けつけてくれるファンの方、何度か顔を合わせているファンの方のお名前と顔を覚えているので、お会いする度にコミュニケーションを取れるのが楽しいですね。

地元である中野が大好き

――今年でデビュー5年目。9月21日には最新シングル『一夜桃色』を含め、歌謡曲もカバーした『藤井香愛コンサート〜中野より愛を込めて〜第二章』のDVDを発売しました。

藤井 地元の東京・中野で開催した二度目のコンサートの模様を収めたDVDになります。オリジナルの曲はもちろんのこと、昭和のアイドルの皆さんのヒットソングやアニメソングも歌いましたし、大好きな中森明菜さんの『難破船』もカバーしました。アンコールでは、ミニスカート姿で森高千里さんの『私がオバさんになっても』をダンサーの方々と歌ったんです。


デビュー当時から、若い世代の方にもっと歌謡曲の素晴らしさを知ってほしいという想いがあるので、歌謡曲が好きな方から、あまり聴いたことがない方まで楽しんで頂ける内容になっていると思います。


――今後、例えば10年後の目標についてはどう考えていますか?


藤井 元々は、長期的な大きな目標よりも数カ月後に達成できる目標を設定することが多いんです。性格的に一つ一つこなしていくタイプなんですね。でも、長期的な目標では〝令和の歌謡歌姫(ディーヴァ)〟のキャッチフレーズの通り、「歌謡曲といえば藤井香愛」と皆さんに認識してもらえるようになりたいです。


また、地元の中野が大好きなんです。ですから「中野といえば藤井香愛」と言ってもらえたら、こんなに嬉しいことはないですね。
藤井香愛(ふじい・かわい) 1988年生まれ、東京都中野区出身。2018年『東京ルージュ』でデビュー。今年1月、4thシングル『一夜桃色』、9月には『藤井香愛コンサート〜中野より愛を込めて〜第二章』(DVD)を発売。