女優の艶シーンで見逃せないのが、その美しく官能的なヒップ。それぞれに形が違っていて、興をそそられる。
日本における女優の〝尻史〟を語る上で、1973年4月公開の映画『同棲時代-今日子と次郎-』(松竹)は欠かすことができない。当時22歳、人気女優の由美かおる(現在71歳)が一糸まとわぬ姿になって登場し、センセーショナルを巻き起こした。
後ろ姿で上半身をこちら側に向けて見せたポスターには、見事なフォルムのお尻だけでなく左胸の〝トップ〟までバッチリ写っている。それが街中に貼られたものだから、大騒ぎとなった。貼ると瞬く間に剝がされていったのだ。
この映画が製作された経緯については諸説入り乱れているが、何でもメークさんが「こんな素晴らしいカラダを見せないでおくのはもったいない」と言ったのがきっかけだったらしい。しかし、フル露出込みの出演に際して、由美は父親に反対された。1週間泣いて頼んで何とか納得してもらったという。
「キュッと締まってグイッとアップしたお尻に出くわしたときには、本当に驚いたものです。日本人離れしていて、新しい時代の到来を思ったりもしました。もちろん、ツンと上を向いた美豊満も素晴らしかったですけどね。いずれにせよ、あの艶姿は革命的でした。ちなみに劇中では〝上半身限定〟で、すべてを見せてはいません」(芸能記者)
寝るときは何も身に着けず…
上村一夫氏の劇画を原作にして成功したので、松竹はすかさず同氏の劇画『しなの川』を同じく由美かおる主演で映画化し、同年の秋に公開している。こちらの見どころは、由美が川べりで後ろ姿のフルオープンを見せるシーン。そう、話題を呼んだ『同棲時代』のポスターをそっくり再現したものだ。そこでは上半身を前倒しするので、突き出した艶めかしいヒップを堪能できる。
由美のボディーサイズは身長157センチ、B86・W58・H86だが、それは70歳を過ぎた今でも変わっていない。小学6年生のときに西野バレエ団に入団して以降、欠かすことなく練習に打ち込んできた成果だろう。補足すれば、寝るときは一切、アンダーウエアの類いは身に着けなかったそうだ。
何はともあれ、今後も才気溢れる女優陣には、由美のように積極的に〝ヒップ〟を魅せていただきたいものである。
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