「ことさらに危険をあおるのは止めてほしい。だったらいっそのこと、中止にすればいいのかって話です。本当にふざけるなって思いますね」と鼻息も荒く語気を強めるのは、岐阜県岐阜市の町おこし関係者だ。
岐阜市では観光イベントの目玉として毎年11月に『ぎふ信長まつり』を開催している。見ものとなるのが武者行列。基本は市民が中心となって信長や濃姫、斎藤道三、明智光秀ら岐阜ゆかりの人物に扮し、馬と共に街を練り歩くのだが、この祭りにとんだサプライズ企画が持ち上がり、大騒動に発展している。なんと、木村拓哉を参加させたいとの申し出が、映画『THE LEGEND & BUTTERFLY』(来年1月公開予定)を製作する東映からあったのだ。
「木村はこの映画で信長役を演じています。もちろんPRを兼ねてのことですが、出演料や衣装、そして馬などすべて一式を東映が負担するというんです。しかも、岐阜市出身で映画にも出演している伊藤英明も参加します。推定でもこれだけのイベントなら1000万円は下りません。断る理由がないわけです」(市関係者)
市は警備予算の申請も…
ところが想定していなかった事態が勃発する。オンラインで行った観覧申し込みに、想像を超える希望者が殺到したのだ。
「観覧席1万5000人分に対し38倍を超える58万人が申し込んできました。驚きですよ」(芸能記者)
併せて浮上したのが、当日の警備問題だという。
「市は3000万円以上の臨時予算を申請しました。警備会社にガードマンを派遣してもらうほか、観覧エリアに複数のフェンスを設け、見物客が木村や伊藤と共に移動するのを防ぐ狙いです。また、安倍元首相銃撃の一件もあっただけに、岐阜県警も対応に追われているそうです」(同)
このような混乱ぶりを嬉々として取り扱ったのが一部の大手メディアだった。
「これだけの観客が来ればン十億円の経済効果が生まれるわけです。それなのに、こうしたメディアはお金や危機感ばかりをあおり代替案も出さない。まさに言うだけのメディアです。関係者は皆、怒っていますよ」(前出・市関係者)
キムタクの変。
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