日本テレビの決断に、落語界が注目している。人気番組『笑点』のレギュラーメンバーだった三遊亭円楽さんが肺がんのため72歳の若さで亡くなったが、問題は後任選び。現在、揉めに揉めているというのだ。
「理由は簡単です。笑点の大喜利メンバーは司会者を除いて6席のみ。立川流を除いて落語芸術協会（以下、落芸）、落語協会（以下、落協）、圓楽一門会（以下、一門）から選抜される仕組みです。結果、落芸から司会の春風亭昇太と三遊亭小遊三、そして桂宮治。落協から林家木久扇と林家たい平。一門会からは、三遊亭円楽さんと三遊亭好楽で構成されていました」（番組関係者）
今回、円楽さんが急逝したことで、本来なら一門会から新メンバーが選抜されるべきなのだが、日テレサイドが頑なに首を縦に振らないという。
「番組を支えられるだけの人材がいないからです。コネで入れると、どれだけ大変な目に遭うかは林家三平で証明済み。円楽さんの直弟子になる三遊亭楽大と、好楽の弟子にあたる三遊亭好の助くらいしか名前が挙がらないというのが問題なんです」（事情通）
やるならこのタイミングしかない!?
そうした中、落語関係者の間で名前が取り沙汰されているのが春風亭一之輔の名前だという。
「木久扇とたい平が一之輔を推している。そりゃ必死です。笑点メンバーになれば協会は潤う。チケットや客の入りも10倍になるんですから」（落語関係者）
ただ、そんな落語家たちの願いをよそに、日テレの考え方は少々違う。シビアな決断を取るべく準備を進めているというのだ。
「体調がイマイチの木久扇の降板を視野に入れて動いています。年明け1月にも発表する可能性があるだけに、2人の枠が空くわけです。実は、そのタイミングで日テレは、1年かけて大喜利公開オーディションで新メンバーを決めるべく、プロジェクトを始動させようと考えているようです。Hulu配信事業の目玉にもするようです」（事情通）
〝座布団一枚！〟のアイデアとなるか。