相撲のぼり (C)週刊実話Web
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御嶽海関たった4場所で大関陥落!地元で奪還決意も“稽古嫌い”克服が必須!?

秋の風物詩の1つ、大相撲の秋巡業が10月8日から始まっている。例年だと関東地方を振り出しにだんだんと南下して、そのまま九州場所が開かれる福岡に入るというパターンだが、今年はコロナ禍のため関東近辺の6会場のみ。


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そんな秋巡業の注目力士の1人が、9月の秋場所で4勝11敗と大負けし、たった在位4場所の短命で大関の座から転落することになった御嶽海だ。


今年の初場所で、三度目の優勝を果たして場所後、待望の大関に昇進した御嶽海は「感謝の気持ちを大切にし、自分の持ち味を活かして相撲道にまい進してまいります」と力強く口上を述べた。


あれから8カ月。誰がこんな早すぎる陥落を予想しただろうか。直接の原因は3場所前の夏場所初日に痛めた右肩の故障とされているが、NHK解説者の北の富士勝昭さんは「それを言っちゃー、おしまいよ」とゲキを飛ばしていた。誰でも大小の違いはあれ、体のどこかに怪我を抱えており、理由にならないということだ。

“稽古をしない”こだわりとは!?

不振のヒントは、2018年名古屋場所で初優勝し、翌秋場所の新番付発表会見にある。御嶽海は胸を張ってこう話していた。

「稽古した者が上に上がる。そうだとは思いますけど、それを覆したいと思います。自分は(稽古嫌いという)自分流でここまで来てしまった。このまま行けるところまで行って、行けなかったらそれもまた1つの人生だと思います」


御嶽海の稽古嫌いには、強いこだわりがあるのだ。


「そのツケが回り回って、この大関転落につながったと言っていい。ただ、最近は御嶽海の信念も微妙に揺れ動いてきている。10月5日、3年ぶりに出身地の長野県・上松町に帰郷し、町主催のふれあいイベントに参加した際、〝もう1回、大関の座を奪回したい。(九州場所は)全勝優勝するつもりで臨みます〟と高らかに宣言しましたから。もっとも、〝稽古しないで〟の前置きがあるのかもしれませんが」(大相撲担当記者)


次の九州場所、10勝以上挙げると無条件で大関に復帰できる。それには〝稽古あるのみ〟なのだが…。