新年明けまして…今年もよろしくお付き合いのほどを。競馬が通常開催になってこそ初めて〝コロナ収束〟が視界に入るのだろうが、今週末は無観客とは、あゝ無情。まあ、今を耐えるのが先決か。
まずは、少しだけ自慢を。昨年暮れ、プラス決算か否かの瀬戸際の有馬で、見事万券大的中し昨年を大幅プラスでシメた。「サラキアは府中牝馬Sで万馬券を、エリザベス女王杯2着で好配当をもたらしてくれた今年のわが恩人ならぬ〝恩馬〟なので買わなきゃバチが当たるというもの…」と書いたら、11番人気ながら、1番人気クロノの2着に大激走! 馬連10330円、三連複7370円だもの。後方から鬼脚で飛んで来た時は、自宅で近所迷惑なほど「サラキア~!」と絶叫…サラキアは、僕の心の年度代表馬です!
次走も、と思ったら春で繁殖入りとか。早ければ2024年に産駒がデビューするはずで、今から楽しみ。絶対、サラキアの仔も買うぞ!
有馬は、最初に選んだ5頭の中、厚目4頭で1~4着独占なのだから自画自賛。もしこの予想を参考にして、取った方がいたら喜びを共有したい。普段なら速攻ネオン街で祝杯だが、自粛モードの中では行きにくい。しばらくは軍資金の心配ナシ、ということで…。
で、21年最初の予想はシンザン記念。今年も〝ルメール無双〟に逆らわずククナ中心。翌日に牝馬限定フェアリーSがあるのに、シンザン記念一本とは潔い。阪神JFを勝ったソダシのアルテミスSでは2着に好走、〝強い牝馬〟旋風は今年も継続するはず。思えば、当レースの18年優勝馬は〝最強牝馬〟アーモンドアイだった。
ところで継続といえば、昨秋に7週ほど続いた記録、ディープインパクト産駒の重賞毎週連対は地味に凄かった。その後、年末のターコイズS、阪神カップと、また継続の気配。年が明けて今週は日、月の重賞に、シンザン記念のロードマックスが唯一の出走だけに要注目か。
“巣ごもり”の現状に相応しい馬名
記録継続を願って、ククナ、ロードを中心とする。あとは朝日杯でロードに先着しているバスラットレオン。中京得意なダディーズビビット、マリアエレーナ、ルークズネスト、あとは騎手で川田レゾンドゥスリール、福永ピクシーナイトまでか。ちなみにククナ、マリア、ルークズの母の父はディープだ。
恒例の〝映画馬券〟でいえばバスラットレオンからジャン・レノ、ナタリー・ポートマン主演の『レオン』(94年)を連想する。孤高の殺し屋と孤独な美少女の交流を描いた名作だが、あれから四半世紀以上、〝ナタ・ポ〟もすっかり大人の女になり、トップ女優に君臨している。あと個人的にはルークズネストから『暴力脱獄』(67年)を。原題は〝クールハンド・ルーク〟。はったりルーク、とでも言うのか。ポール・ニューマンが脱獄を繰り返す囚人を好演し、彼の〝伝説〟を語る囚人役のジョージ・ケネディがアカデミー助演男優賞を獲得した。わが洋画生涯のベスト2に入るほど愛してやまない傑作だ。ちなみにベスト1は『ワイルドバンチ』(69年)。ルークズネスト=ルークの巣の意? 〝巣ごもり〟の現状に相応しいかも。
結論は、⑮ククナが大外になったのは多少気掛かりも、⑬ロード、③ルークズ、⑩レオンのBOX馬連は縦目も考慮しつつ。加えて⑮ククナから⑤ダディーズ、①マリア、⑪レゾン、⑫ピクシーへの馬連。⑮ククナ、①マリアの牝馬同士〝レズ馬券〟なら高配当。⑮ククナ、⑫ピクシーのマイブーム〝ルメ・福馬券〟はやや固めか。3連複は⑮ククナ中心で⑬ロード、③ルークズ、⑩レオンを相手に2頭縛りで他の馬へ。今年も幸先よく当てたいが、「緊急事態宣言」再発出の折り、まずは世間の様子見を含め、少額投資で小手調べ。
秋本鉄次
映画評論家。〝飲む・打つ・観る〟〝映画は女優で観る〟をモットーに、娯楽映画、中でも金髪女優の評論にかけては業界随一。著書に『パツキン一筋50年 パツキンとカラダを目当てに映画を見続けた男』(キネマ旬報社)など。
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