北朝鮮「ミサイル頻発」はダイエット失敗の腹いせ!? 正恩氏リバウンドで健康不安説も
北朝鮮・金正恩総書記の健康状態を監視している韓国の情報機関『国家情報院』(NSP)が9月28日、気になる分析結果を国会情報委員会に報告した。その内容とは「正恩氏リバウンドに苦しむ」だった――。
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「一時期、〝激ヤセ〟したと見られていた正恩氏の体重が減量に失敗した結果、リバウンドにより太りだし以前の140キロに戻ったというのです。健康に影響はないとのことですが、昨年10月の時点で約120キロとの見方もあった体重が、20キロも増えたことになります。健康管理のため、ダイエットしたものの、望んだような成果を得られなかった」(北朝鮮ウオッチャー)
正恩氏の増量する体重のように、北朝鮮ではミサイル発射も頻発化している。9月28日、日本海に向けて今年20回目の弾道ミサイル発射に踏み切った。米国のカマラ・ハリス副大統領が訪韓した29日は弾道ミサイル2発、そして10月1日早朝には日本海に向けて再び2発…。9月25日を含めると、この1週間で計4回も立て続けに7発のミサイルを発射しているのだ。
いずれのミサイルも迎撃が難しい変則軌道の短距離弾道ミサイルだった。しかしその後、4日には5年ぶりに日本上空を通過する中距離弾道ミサイルを発射、6日にも発射したことから、よほど米韓合同軍事演習(9月26日〜29日)や、ハリス副大統領の訪韓に神経を尖らせていると見える。
「最近の北朝鮮メディアはミサイルについて何も報じておらず、また正恩氏が発射に立ち会ったかどうかなども明らかにしていません」(軍事ライター)
激ヤセは病気ではなくダイエット
実は、NSPは同日、国会情報委員会にもう1つの重大な予兆を報告している。10月中旬以降、7回目の核実験を強行するのではというものだ。「NSPの示した根拠は、北東部・豊渓里にある核実験場の3番坑道が完成したことが1つ。それと北朝鮮は米国の国家的行事の最中に核実験を行う〝方程式〟があることから、米国中間選挙の11月8日までに核実験強行の可能性があるというものです。ただ、10月中旬の実行には否定的な見方が支配的です。中国共産党の党大会が10月16日から始まるからです。中国に配慮してこの時期は避けるはず。いずれにせよ、ロシアのウクライナ侵略などの国際情勢などを総合的に見て、判断するのではないでしょうか」(外交関係者)
それにしても、世界の独裁者の中で〝体重〟〝肥満〟に注目が集まるのは正恩氏くらいではないか。
「金正日総書記の後継者としてデビューした2009年ごろの体重は90キロと推定されていましたが、それ以降は増え続けていた。NSPの分析では14年に120キロ、16年は130キロ、そして19年には140キロまで増加しました。ところが、昨年6月4日に開催された労働党政治局拡大会議では一転ヤセて現れ、世界を驚かせたのです。さらに、その3カ月後の9月9日未明の建国73周年軍事パレードでは一段とスリムになった姿を見せた。NSPも『約20キロは減量したようだ』と分析し、『激ヤセは病気でなくダイエットによるもの』と結論付けました」(同)
韓国メディアも、今年5月12日に開かれた党政治局会議で司会をしている姿と、昨年12月28日に労働党全員会議に出席していた際の写真と比べて「明らかに太っている」ことから、5月29日付の聯合ニュースなどは「正恩氏はダイエットに失敗した」と報じたほど。
初めて娘が公に登場した!?
ダイエットに失敗したとなると、慢性的な肥満体質からくる高血圧や糖尿病に加え、遺伝ともされる心筋系疾患は無視できない。「韓国のデイリーNKの『金正恩氏が心血管手術を受けた』というスクープ記事から動静がプッツリ途絶えたことから、2020年4月には死亡説が世界に流れたことがあります。結局、翌5月に登場し死亡説は打ち消されましたが、右腕にはそれまでになかったカテーテル痕らしきものがハッキリ見えた。正恩氏は心血管治療(ステント治療)を受けていた可能性が高く、以来、心臓に爆弾を抱えていることは常識となったのです」(国際ジャーナリスト)
となれば、不測の事態に備えた早急な後継者問題が浮上する。
「世界は核を持つ『王室』の動向に関心が高い。北朝鮮の王である金正恩総書記が、肥満による成人病で精神が侵され、判断を誤り核ボタンを押せば、先端技術が集積する極東アジアは壊滅状態に陥るからです。しかし、正恩氏の長男は2010年生まれで12歳くらい。正恩氏が死去した場合、長男の補佐役に回ると目される実妹・金与正党副部長にしても、まだ30代と若すぎ混乱は必至」(同)
これまで金正恩総書記のロイヤルファミリーについての証言者は、元NBAスター選手のデニス・ロッドマン氏だけ。13年にバスケ好きの正恩氏から招待されて訪朝、招待所で女の子を紹介されている。
「名前はキム・ジュエ9歳で、長女と目されます」(通信社編集委員)
そんな折、英タブロイド紙で、世界の王室情報に詳しいデイリーメールが「キム・ジュエ」を捉えたとするスクープを放った。
「同紙は中国の北朝鮮専門家らの分析として、9月9日の北朝鮮政権樹立74周年慶祝行事の児童重唱・合唱を朝鮮中央テレビが映し出す際、1人の少女だけに重点的にカメラを向け、また公演後、李雪主夫人がこの少女と対話するような姿が見られたことから『ジュエ』ではないかと報じたのです。本当であれば、初めての映像です」(同)
我が子のためにも、核実験だけは思いとどまったほうが身のためだ。
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