ロシア通で知られる日本維新の会の鈴木宗男参院議員の発言が物議を醸している。
10月5日に東京都内で開かれた駐日ロシア大使の講演会で、ウクライナに関して「プーチン大統領が停戦だと呼び掛けたのだから乗るのが筋だ。ミサイルを含め極めて攻撃的な武器を米国が供与するから戦争が長引く」と持論を展開。欧米諸国の武器供与停止を訴えたのだ。
鈴木議員は過去にも、「話し合いをしようと言って、プーチンさんは乗りましたけれども、最後まで抵抗したのはゼレンスキーであるということも事実」「ゼレンスキー・ウクライナ大統領は、武器をくれ、しかも重火器だと、こう言って世界に協力を求めているんですよ。これって、じゃあ、私からすればどっちもどっちではないかと思うんです」などと、ロシア寄りの発言を繰り返しており、ネット上でも賛否を呼んでいるのである。
“プーチンのポチ”
《鈴木さんはずっとロシア政府の主張を代弁するかのような発言を繰り返しているけど、恥ずかしくないの?》
《岸田首相にプーチン大統領との会話を呼びかけてたけど、鈴木さんは直接会話したことあるんでしょうか?》
《ロシアに太いパイプを持っている鈴木議員がプーチンと話し合ってみればいいのでは? さすがにロシアに肩入れしすぎだと思う》
《マクロンが直接プーチンに7時間耐久説得を試みて全くの平行線で終わったくらいなんだから、誰が説得しようが変わらないだろ。ったく何言ってんだ》
《この人は、ロシアの国力が削がれることがよっぽど都合悪いみたいですね。ロシアとの利害関係を洗ったら、統一教会のようにいろいろ出てくるかもな〜w》
鈴木議員は、今年3月にも維新の会合でこう発言していた。
「鈴木は『ロシア擁護』だとか『プーチンのポチ』だとかSNSで書かれている。皆様に迷惑をかけることがあったら、何でも言っていただきたい」
一見、様々な意見に耳を傾ける姿勢を見せてはいるが、プーチン大統領は「プーチンさん」と呼び、ゼレンスキー大統領のことは「ゼレンスキー」と呼び捨てにしているのだから分かりやすい。
「鈴木議員は、ウクライナの立場について『鈴木宗男が照ノ富士にかかるようなものだ。どんなことをやっても勝てない』と評していましたが、その照ノ富士も今年に入ってからはたった1場所しか優勝していない。〝窮鼠猫を噛む〟が現実となっている状況に、鈴木議員も焦っているのかもしれませんね」(ネットライター)
同議員は、米電気自動車大手テスラ最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスク氏が提唱した〝ロシア寄りの和平案〟に同調し、こうもツイートしている。
「世界中から停戦に向けた動きが出ていることを歓迎したい。日本も乗り遅れてはならないと強調したい」
世界の流れに乗り遅れているのはどっちか。
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