その活動がきっかけで、西原にNHKからオファーが! 18年1月のドラマ10『女子的生活』で主演の志尊淳と共演し、トランスジェンダーの指導も担当することに。その後は資生堂やカンコー学生服のトランスジェンダー企画にも協力。男性の女性化を支援する『乙女塾』を創設し講師も務める。
――俗に言うと、おち○ち○を取って穴を作る手術をしたわけですよね? どこでやって、いくらくらいかかったんですか?
西原 いくつかの方法があるのですが、1つは大腸の肛門側部分にあるS字結腸というのを10数センチ使用して膣を作る方法です。もう1つは反転法といって、ペニスを裏返す形で埋め込む方法。でも、私のはそのどちらでもない「スポーンテクニック」というものでした。反転法をベースにして足の皮膚を切って足すやり方で、どんな人でも膣の深さを15センチ確保してくれるんです。タイのスポーン先生がやってくれるのですが、この方法は世界最高峰の技術で料金も200万円くらいかかりました。
――そこにはクリトリスもあるんですか?
西原 はい。そのように説明されました。
――感じる?
西原 感じますよ。先端の感覚だと思うのですが、大変なのは移植して2カ月半は興奮するようなことを考えちゃダメなんです。
――勃起するから?
西原 たぶんそうですね。血が回っちゃうと縫合部分が裂けちゃうからだと思います。悟りを開いた僧侶のようにしてました(笑)。
ちゃんと〝濡れる〟…
――200万円もかけた価値はありましたか?
西原 正直に言うと、私は女性経験がないので、本物と比べることはできないのですが、私が受けた手術だと、高まってくると、ちゃんと分泌液が出てきます。他の病院で手術した子たちからは「濡れない」「感じない」という悩みをよく聞くので、そこはよかったかなぁと思いますね。
――女性経験はないということですが、男の人に言い寄られて、オカマを掘られたこともなかった?
西原 そういう危険な場面は何度かあったのですが、とにかく避けてきました。その人のことが好きとか嫌いじゃなく、自分の体を見られるのが当時はすごくイヤだったんです。おっぱいにもコンプレックスがありましたし…。
――今のカップ数は?
西原 一応、Hと言ってるのですが、現在の本当のサイズはKなんです。ただ、手術などは一切してないんですよ。ホルモンだけでこんなに大きくなったのに、トランスジェンダーということで豊胸していると、よく勘違いされます。それがイヤでずっと猫背にして歩いてました。周りの方からも突っ込むに突っ込めないという感じが伝わってくるんですよね。この誌面を借りて、そこだけは声を大にして強調しておきたいです!
――感触はどうですか?
西原 女友だちによると、柔らかくてフワフワしているそうです。
――こりゃあ、おっぱい星人が寄ってきちゃいそうですね~(笑)。
西原さつき◆にしはらさつき 1986年5月24日、愛知県名古屋市出身。A型。トランスジェンダー、モデル、女優。自身のトランスジェンダー体験を語る講演会は年間80本を超える。
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