昨年末から中国海警局の公船が、日本の排他的経済水域である尖閣諸島周辺に出現。中国の事実上の実行支配が始まっている。
「尖閣諸島周辺の海域は魚の宝庫ですが、石垣島の漁民は中国公船に脅かされ、違法操業の中国漁船がごっそりイカを漁獲していく。新年早々から日本の漁民は途方に暮れています」(漁業情報センター関係者)
11年前に尖閣諸島沖で、中国漁船と海上保安庁の巡視船が衝突し、これをきっかけに領土問題が顕在化。2012年に日本が尖閣諸島を国有化すると、中国の反発が強くなり、近年は中国公船が日本漁船を威圧する行為が続いている。
「政府は中国に配慮して中国漁船と断定せず、取り締まりを強化すると言うだけで拿捕はしない。中国に対して及び腰の姿勢は変わりません」(ジャーナリスト)
ここ数年、日本の漁業関係者は、北朝鮮のイカ釣り漁船の違法操業に悩まされてきたが、昨年は世界的なコロナ禍により、懸念された北朝鮮漁船は1隻しか確認されていない。代わって中国漁船が4177隻と、一昨年の約4倍以上に急増した。
尖閣諸島周辺海域が中国の領海と誤解される…
「北朝鮮漁船と違って、中国漁船は500~1000トン級の大型漁船。引網で根こそぎ持っていきますからね」(水産庁関係者)
11月25日に中国の王毅外相が来日した際、「一部の真相が分かっていない日本漁船が、敏感な水域に入っている事態が発生している」と発言。茂木敏充外相がその場で反論しなかったことから、尖閣諸島周辺海域は中国の領海と誤解されてしまった。
「その後、茂木外相は『王毅外相の発言は中国独自の立場に基づくもので、まったく受け入れられない』とコメントしましたが、あとの祭りです。今では中国公船が自分らの領海と言わんばかりに、日本の漁船を蹴散らしている。日本の漁業者は、もはや廃業するしかありません」(前出のジャーナリスト)
日本政府が中国政府に主権を主張して、違法操業を続ける中国漁船を積極的に拿捕しなければ、もはや漁民は納得しない。
【画像】
Igor Grochev / Shutterstock.com
あわせて読みたい
- [New] 小室眞子さん圭さん夫妻の“取材合戦”終止符?マスコミ各社が一気にトーンダウンしたワケ
- [New] 安倍晋三VS麻生太郎「全面戦争」の萌芽! 相容れない“岸と吉田”の遺伝子
- [New] 無免許当て逃げの木下富美子都議に「ゲッソリして出てくるかと思ったら全然痩せてなくて吹いた」
- [人気] 北朝鮮・金正恩総書記が妹・与正氏に服従!? 「恐怖政治」禅譲の最新情報!
- [人気] 温水が出ない! コロナの影響で「給湯器」「トイレ」の在庫が深刻ピンチ
- [話題] “微アル”がストロング系を駆逐!「安く酔える」から「酔わずに楽しく」へ
- [話題] 「葬儀社」と「警察」の癒着…札束が乱れ飛ぶ“遺体獲得戦争”の舞台裏