(画像)Takashi Images / Shutterstock.com
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かっぱ寿司社長が逮捕!手口に「昭和の産業スパイ」「やり方が稚拙すぎ」の声

回転ずし大手「かっぱ寿司」を運営するカッパ・クリエイト(本社・横浜市西区)の田辺公己社長(46)が、競合する「はま寿司」の営業秘密を不正に取得した不正競争防止法違反の疑いで9月30日に警視庁に逮捕されたが、その手口が「あまりに稚拙すぎる」としてネットをザワつかせている。


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「田辺容疑者は東海大学を卒業後、『はま寿司』を運営する外食大手のゼンショーに入社。38歳という若さで取締役に就任し、ジョリーパスタやココスジャパンの代表取締役社長も務めたやり手です。経営戦略や商品開発などに長けていたため、カッパ・クリエイトにヘッドハンティングされた」(全国紙記者)


ライバル会社への移籍の〝手土産〟として「はま寿司」の営業秘密をUSBメモリーに移して持ち出した疑いも持たれている田辺容疑者は、かつての部下や同僚の女性などにも依頼。データを見るためのパスワードを教えてもらうなどし、それを不正に使用したなどとして、カッパ社の社員も逮捕されている。

“おとり広告”と店長の自殺

かつては業界1位だった「かっぱ寿司」だが、現在は4位に転落。「スシロー」と「くら寿司」の2強、3位の「はま寿司」を追う立場。焦りがあったとみられるが、ネットの反応は冷ややかだ。
《かっぱ社長は危機意識がなさすぎだろ。昭和の産業スパイかよw》

《カッパの業績が上がったのは、はま寿司のデータを分析したからか。それにしても元同僚の女性からデータを送ってもらったとかドラマの世界かな?w》


《顧客を奪いたかったんだろうけど、やり方があまりにも稚拙すぎて吹いたわ》
新型コロナウイルスの感染拡大で大打撃を受けた外食産業。田辺容疑者が最初にデータを持ち出したとされる時期はコロナ禍の真っ只中で、Go To Eatキャンペーンなども適用されていた特殊な状況だった。

「そのため〝通常営業時のデータ〟も必要だと考え、元部下や同僚に依頼して、移籍後も不正なデータ収集をしていたのかもしれませんね。田辺さんは『違法だとは思わなかった』と話しているようですが、本当にそのレベルの認識であれだけの企業の社長になっていたのだとすれば、そちらの方が大問題ですよ」(外食産業に詳しいアナリスト)


回転寿司業界は、1位の「スシロー」が〝おとり広告〟を連発。2位の「くら寿司」では店長が自殺するなどスキャンダル続きだ。庶民の味方であり続けるために価格競争が激化し、業界全体の感覚がおかしくなっているのかもしれない。