変異した新型コロナウイルスの感染が拡大中の英国で、南アフリカからの渡航者と接触した2人から別の変異したウイルスを検出した、と英国政府が発表した。
「イギリスではロンドンを含む南東部で、感染力が強い変異した新型コロナウイルスの感染が拡大しており、1日に4万人近い感染者が確認されています。そうした中、さらに変異したウイルスを2件確認したんです。いずれも、南アフリカからの渡航者と接触しており、南アフリカではイギリスのものとは異なる変異したウイルスが広がっていることになる」(医療関係者)
ハンコック英国保健相はその変異種を「イギリスで見つかっているものよりもさらに感染しやすい」としたため、ヨーロッパ各国はイギリスからの入国を停止する措置を取っている。
公衆衛生が専門の医師で作家の外岡立人氏が言う。
「日本をはじめ、ベトナム、シンガポール、タイ、ミャンマーなどアジア人は新型コロナに対して感受性が低い(感染しにくい)。そのため、欧米に比べると感染者数、重症者数、死者数などが10分の1以下です。対して、感染爆発を起こしている英国では、ロンドンや周辺の都市のロックダウンを行っているが、感染拡大は収まっていません。そして、ここへきて南アフリカからの変異株。これは、さらに感染力を増していますから心配ですね」
ウイルス“凶暴化”で多くの死者が出ることも…
英国の新型コロナの死者は約7万人。このままいくと、死者数はその数倍になりそうである。
「ロンドン、パリ、ベルギー、ウイーン、ローマ、マドリードなどでは、人々がその地に住んでいることにプライドを持っている。コロナに襲われている町を何とか立て直したいという市民に共通した願望があるんです。そのため、国が決めたロックダウンに不満を言う国民は少ない。翻って、東京はどうか。残念ながら、そこまで考える人は少ないような気がしますね」(同)
ウイルスは、こうした変異を繰り返し、突然〝凶暴化〟して多くの死者を出すこともある。医療体制の強化や経済対策など、さらなる備えが必要だ。
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