(画像)siam.pukkato / shutterstock
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20代で乳房の全摘出も…「ピンクリボン月間」に振り返る“乳がん経験”タレント

意外と知られていないが、10月は乳がん検診や早期発見・治療などを世界的に推進する「ピンクリボン運動」の強化月間。各国で啓発イベントが行われ、初日にあたる10月1日は、「ピンクリボンデー」として特に盛んな運動が見られる。


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「乳がんの主な症状は乳房のしこりで、進行すると乳首に痒み・ただれが起こることも。女性だけでなく男性でも発症することがあり、肺・肝・リンパ節などへの転移もあり得る病です。芸能界で有名な乳がん患者は、歌手のアグネス・チャンでしょう」(医療ジャーナリスト)


アグネスは2007年9月に乳がんが発覚し、翌週にはすぐさま手術。後に、これは〝粘液がん〟という全体でも3%ほどの珍しい例だったと、乳がんに関する各インタビュー等で語っている。


同年にはタレントの山田邦子も乳がんを発症しており、会見では症状のしこりについて「肉まんの中に梅干しの種が入っている感じ」と分かりやすく解説。翌年には闘病日記『大丈夫だよ、がんばろう!』を出版するなど、その経験をもとに現在も啓発運動に参加している。


北斗晶は15年9月、乳がんのため右乳房の全摘手術を受け、翌年8月まで約1年間抗がん剤治療を継続。この影響で髪が抜けたところ、《細くて柔らかくて薄くて…》《パーマも長持ちしなくてね~》など、以前と髪質が変化してしまったことを今年9月27日のブログでつづったばかりだ。

20代で乳房の全摘出を決断した元アイドルも

これまで挙げたタレントはみな40代以上で発症しているが、乳がんは若い女性でも無関係ではない。

元『SKE48』の矢方美紀はグループを卒業した翌年の18年、乳がんのセルフチェックで左胸にしこりがあるのを発見。実に25歳の若さで乳がんが見つかり、手術前の検査ではリンパ節への転移も分かり『ステージ3A』と診断された。


アイドル時代はグラビアも行っていたが、同年4月には、手術で左の乳房を全摘出。また、術後は乳房再建も卵子凍結も行わない選択をしたと、各メディアのインタビューで明かしたことも話題となった。


「10月は国内外で乳がん啓発が盛んであり、日本でも10月6日、2年前に北海道テレビで製作されたドキュメントの書籍版『おっぱい2つとってみた』が出版予定。もとになったドキュメントは民放連のテレビ報道番組優秀賞、ギャラクシー賞の他、英語字幕版がドイツの国際コンペディション『World Media Festival 2021』ドキュメンタリー部門銀賞を受賞しているため、書籍版にも大きな注目が集まっています」(出版関係者)


乳がんで肝心なのは、いずれも早期の発見と治療。早い段階から処置することでその後の影響を格段に抑えられるため、国立がん研究センターも公式サイトで早期発見を推奨している。


ピンクリボン月間の10月、これを機に検診について調べてみてもいいだろう。