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『カワムツ』鳥取県東伯郡/三朝温泉産~日本全国☆釣り行脚

日本全国☆釣り行脚
日本全国☆釣り行脚 (C)週刊実話Web

先日、ワタクシの唯一の趣味といいますか、生きがいとも言える艶系動画鑑賞を楽しんでいた時のこと。ふと、下半身に違和感を覚えまして、痛いだとかそういうものではないのですが、何かこう…膨張した際に生じる、若干の違和感とでも言いましょうか。何かいつもと違う感覚に見舞われました。

思えば四十路も後半戦に入り、身体のあちこちに不具合が生じる年齢でもあります。周囲の仲間内でも、「前立腺が…」だとか「残尿感が…」などといった話もよく耳にしますが、何より、これから秋の夜長は艶系動画鑑賞の最盛期。この最高のひとときに一点の曇りもあってはなりません。稼働期を目前にして、「下半身に違和感を覚える」などとは言っていられないのです。

そんな折、「鳥取は三朝の山奥に〝珍宝神さん〟なる霊験あらたかな神様がいらっしゃる」と聞き、これはすぐにでも行かねばなるまい! とチケットを手配。自身の竿と、ついでに釣り竿を持って鳥取県へ飛ぶことにしました。

空港からはレンタカーにて三朝へ。鳥取の街を抜け、峠の山道を越えて1時間強で三朝の町に入ります。三徳川の清流沿いには、歴史を感じさせる温泉旅館が建ち並び、趣深い雰囲気にチョイと立ち寄りたくもなりますが、「いかんいかん! 今日は遊びではなく、気高き神様に会いに来たんだから」と温泉街を抜け、神様がいらっしゃるという太郎田の集落を目指します。

祠の中に珍座する神様

三徳川の支流、加茂川に沿って車を進めること20分ほど。やがて人家もなくなり山の中に入りました。左手の山の急斜面のはるか谷底には加茂川が流れ、「こんなところに神様がおるんやろか…」と不安になってきたところで、教えられた目印となる〝ガードレールの切れ目〟が見えてまいりました。

日本全国☆釣り行脚
日本全国☆釣り行脚 (C)週刊実話Web

車から降りて谷底を覗き込むと、鬱蒼とした木立ちの急斜面の中ほどに、何やら苔むした祠のようなものが見えます。周囲に案内の看板などは一切ありません。足元には、これまた歴史を感じさせる小さな石段があり、踏み外せば谷底に真っ逆さま。慎重に石段を下りると…いらっしゃいました。

日本全国☆釣り行脚
日本全国☆釣り行脚 (C)週刊実話Web

珍宝神さんです。神様ではなく〝神さん〟というところに、そこはかとない可愛らしさを感じますが、祠の中にチン座するご本尊の見た目も、なんとなく可愛らしさを感じるもの。人っ子一人いない薄暗い山の静寂に包まれて、早速「最近、独り遊びの際に若干の違和感を覚えまして…」と珍宝神さんに相談。そして「日々会心の自慰行為に励めますよう、何とぞよろしくお頼み申します」と祈念。

日本全国☆釣り行脚
日本全国☆釣り行脚 (C)週刊実話Web

そうして10分ほど滞在したでしょうか、悩みを打ち明けたことで、何となく心が軽くなったような気がします。

温泉でも機能を上げて万全に

さて、目的を達して心も晴れたことですし、三朝温泉にも立ち寄って行くことにしましょう。温泉街に戻り、三徳川のせせらぎ沿いを散策。「せっかくなのでついでにチョイと釣りでもして行くか…」と竿(釣りの方)を伸ばし、昼飯用のおにぎりの飯粒をハリに付けて流れに投じます。ほどなくアタリが伝わり、ブルブルッと元気な手応えで釣れたのはカワムツです。

日本全国☆釣り行脚
カワムツ 日本全国☆釣り行脚 (C)週刊実話Web

清流であれば比較的どこでも釣れる、いわゆる雑魚の類いではありますが、こういった素朴な川小物の釣りも楽しいもの。何よりチョイと仕掛けを入れれば手軽に遊んでくれるのですから、ありがたい存在とも言えましょう。

日本全国☆釣り行脚
日本全国☆釣り行脚 (C)週刊実話Web

温泉街の風情ある景観を楽しみつつ、竿(釣りの方)を振るというのもなんとも気持ちがよいもので、ひとしきり釣りを楽しんで、晩酌の肴用に数尾を確保。釣りはこのくらいにして、せっかくの温泉ですから共同浴場〝株湯〟にてひとっ風呂浴びて行くことにします。

日本全国☆釣り行脚
日本全国☆釣り行脚 (C)週刊実話Web

「三度朝を迎えれば病も治る」ことがその名の由来にもなったという三朝温泉は、国内でも数少ない放射能泉。そして〝株湯〟は三朝温泉発祥の温泉でもあります。

ちなみに放射能泉は〝睾丸の機能を高める効能〟もあるとか。身体を洗ってから体感45度ほどの熱めの湯に浸かり、仕上げとして、洗い場のカランから出る熱い温泉をしっかりと竿(釣りじゃない方)に擦り込みます。これで、明日からの自慰ライフも心配なしというもの。万全の状態で繁忙期を迎えられそうです。

日本全国☆釣り行脚
カワムツ 日本全国☆釣り行脚 (C)週刊実話Web

今回の肴はカワムツですから、晩酌は質素なものです。でもいいんです。今回は、珍宝神さんに会いに行くのが最重要課題だったわけですから。軽く一杯やって、早速、とっておきの艶系動画で、その効果を試してみるべく試運転に励むのでありました。

三橋雅彦(みつはしまさひこ)
子供のころから釣り好きで〝釣り一筋〟の青春時代を過ごす。当然のごとく魚関係の仕事に就き、海釣り専門誌の常連筆者も務めたほどの釣りisマイライフな人。好色。

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