フリーキャスター/丸岡いずみインタビュー〜事務所も移籍して心機一転!?“小さな恋人”にキュン死寸前
人気番組『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系/読売テレビ制作)では、総合司会の宮根誠司氏から「奇跡の38歳」と呼ばれて茶の間の人気を誇った丸岡いずみ。日本テレビを退社後はフリーに転身し、うつ、結婚、代理母出産、離婚を経験。波乱万丈の人生を送ってきた。
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その丸岡も今年7月には9年間在籍したホリプロを離れて心機一転、新事務所への移籍を報告。再始動のタイミングで、8月からは通信制の高校『松実高等学園』の顧問に就任して新スタートを切ったという。51歳の今、息子との日々、新たな恋愛(?)の可能性などを聞いた。
――事務所の移籍を決意したのは、どのような理由からでしょう?
丸岡 一から新鮮な気持ちで仕事を再始動するなら、事務所も変えた方がいいかなと。
――学校の顧問というのは、移籍したからこそ実現したということでしょうか?
丸岡 そんなことはないです。まったくの偶然で、先方からアプローチをいただきました。
――顧問というのはどんな仕事を?
丸岡 初等部から高等部まである学園なのですが、いじめや不登校などを体験した生徒が多いんです。そういう生徒さんや保護者の方に向けて、授業や講演をする予定です。芸術活動にも力を入れている学園なので、近々制作予定のミュージックビデオの監修もさせていただけるそうです。
昔から食い意地が張っていて…
――『ミヤネ屋』では、ニュースを読み終わった後に宮根さんと繰り広げるトークが話題になりました(通称「丸岡いじり」)。新人アナ時代は料理番組で火事未遂を起こしたり、天気予報で読み上げる原稿が尻切れトンボになるなど、ドジっぽいイメージとは結びつきにくい気がします。丸岡 そうですか? でも、実は日本テレビ在職中の2008年に早稲田大学大学院人間科学研究科を修了していて(修士)、心理学や心のケア、不登校の問題には以前から興味があるんです。また、2011年の東日本大震災の取材経験がきっかけで体調不良になり(後に震災うつ病だったと告白)、その体験談を本にもしています。学園の関係者のみなさんが、その本を読んで下さっていたようです。そのようなことから、挫折経験のある生徒たちのリスタートをサポートできたらいいなと思っています。
丸岡は1994年、北海道文化放送(UHB)にアナウンサーとして入社。その後、セント・フォースを経て2001年に日本テレビ報道局に中途入社している。2010年『news every.』のサブキャスターに就任。体調不良で降板した後は2012年に映画コメンテーターの有村昆氏と結婚。同年9月に日本テレビを退社している。
――『ミヤネ屋』での宮根さんとの絡みで一番印象に残っているのは何ですか?
丸岡 私の誕生日の時に、いきなり大きなケーキがスタジオに届いたんです。そこには「誠司より愛をこめて」と書いてあって。なんだこれは? と思いながら、隣には白い布が被せられた得体の知れない物が…。ドッキリかな? と思い開けられないでいたのですが、うどんを打つセットだったんです。私、麺類が好きなので、「自分で打って食べてね」ということだったんでしょうね。
――丸岡さんには食べ物に関する話題が多い。『――every.』の藤井貴彦さんも番組ブログで「今日マル(今日の丸ちゃん)」として番組前の行動や出来事を書いていた。「番組の会議があるのに日テレの食堂でマイペースに食べていた」とか。食い意地が張っているのは昔からですか?
丸岡 食べ物に関する失敗は確かに多いですね。UHBはフジテレビ系列なので、入社するとすぐに新人アナウンサー研修があるんです。河口湖までバスで行き、ほうとう鍋を食レポする研修でした。普通はちょっとだけ食べて、あとはカメラさんが物撮りをして終わりなのですが、私はどうしても全部食べたかった。みんないなくなったことに気づかず食べ続けていたら、バスが出てしまったんです(笑)。土地勘もなければ携帯電話もない時代ですから、仕方なく北海道の上司に電話したらこっぴどく怒られて。フジテレビからは「タクシーで帰ってこい」と…。タクシー代は出していただきましたが、バスに乗っていないことに気づかれないぐらい自分の影が薄かったのかなぁと落ち込みました。
丸岡 確かに。『FNSなんとか』という番組はみんな楽しみにしていました。
――当時の同期はどなたになるんでしょう?
丸岡 『ポップUP!』の佐野瑞樹くん、木佐彩子ちゃん、富永美樹ちゃん、武田祐子ちゃんですね。私も新卒時にフジテレビを受験したのですが、当時、試験で残った20人ほどが1週間フジテレビの「アナウンスセミナー」に通うことになっていて、祐子ちゃんとは同じ地方出身者としてホテルで1週間泊まった仲です。
――武田さんは合格。丸岡さんは落ちてしまった…。
丸岡 セミナーで収録した番組を見たUHBの方から「こっちを受けろ」ということで拾っていただきました。
――さて、離婚されて1年以上が経ちますが、お子さんとは、どんな交流を?(編集部注:丸岡さんは不妊治療の末、2018年1月に冷凍保存した受精卵を移植し、ロシアの代理母が出産。現在、長男の親権は有村氏が持っている)。
丸岡 週末は極力一緒に過ごしています。早めにひらがなやカタカナ、数字が読めるようになっていたので、私が東日本大震災をレポートした画像を見せた時、最初は信じていなかった息子が字幕に「丸岡いずみ」と出ているのを見て「本当にママだ」と言ってくれたり「ママが(地震で)死ななくてよかった」って。そんなことを言ってくれるんだ、とキュンとしてしまいました。鎌倉の大仏を見に行った時には「ママ、大仏って男なの? 女なの?」と聞いてきたり、大仏の後ろに回り込んで「髪の毛がクルクルだよ〜」と言ったり。親バカなんですけど、常識的な見方にとどまらないというか、そういう感覚って好きだなぁと思うんです。
――まるで、息子さんが恋人みたいだ。
丸岡 ほんとにそう! 世の中のお母さんがよく言うけど、その意味がよ〜く分かりました。息子といればキュンキュンできるので、もう恋愛はしなくていいかも。言い方は悪いですけど、男なんていらないなぁって感じです(笑)。
◆まるおかいずみ 971年8月6日生まれ。徳島県出身。関西学院大学文学部卒業。著書に『仕事休んでうつ地獄に行ってきた』(主婦と生活社)、『休むことも生きること』(幻冬舎)などがある。ツイッター@shinsei_maru
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